連載「My Delicious 喜ばれる手土産」 贈り物上手のみなさんから、誰からも喜ばれるおいしい逸品を教えていただきます。今回は、「はちかん大原」専属の茶道家の板取宗花(いたどり・そうか)さんにおすすめを伺います。
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清風が吹くような、爽やかな香りと心地よい渋み 日常に安らぎをもたらす煎茶
「急須で丁寧にいれたお茶をいただく時間は、忙しさを忘れさせてくれる非日常のひとときです」と話すのは、
京都・大原にある1日1組限定の宿「はちかん大原」専属の茶道家として活躍する板取宗花さん。新年度の疲れが出やすい梅雨の時期の手土産は、お茶とともに相手にほっと一息つける時間を贈りたいといいます。
「水出しや氷出しでもお茶のうまみや甘みを十分に感じることができます。家族との食事の際など、多めに欲しいときは水出しを選ぶことが多いです」と板取さん。あんこたっぷりの最中を添えて。
そんな板取さんが、差し入れとして愛用しているのが、店内の小さな工房で製茶した“揉みたて”のお茶を提供する宇治の日本茶専門店「売茶(ばいさ)中村」の煎茶「颯々(さつさつ)」です。
茶葉の品種の中で主流とされる「やぶきた」以外をブレンド。独自の配合で飽きのこない奥深い味わいに。「颯々」1パック60グラム 1200円
「濃いめにいれたお茶をたっぷりの氷を入れたグラスに一気に注いで冷やす『急冷』がおすすめです。カテキンを水出しより多く抽出でき、『颯々』の特徴であるキリッとした渋みが際立ちます」。冷茶をおいしくいれるコツは、多めに茶葉を使用し、抽出時間を少し長めにとることだそう。爽やかな香りとすっきりとした渋みは、甘いお菓子にも食事にもよく合い、あらゆるシーンで楽しめます。
板取宗花さん
6歳から遠州流茶道を学び、18歳で準師範を取得。京都女子大学卒業後も研鑽を積み、若い感性で茶道の魅力を発信。現在は「はちかん大原」専属の茶道家として活躍。
お問い合わせ/売茶中村
TEL:0774(26)4082