〔特集〕東京・京都・大阪&全国各地から厳選 いま訪ねたい “鮨” の新名店 世界中の美食家たちが、鮨を楽しむ旅の目的地としてこぞって日本を訪ねる時代。職人の技が冴える鮨を私たちが本当に心地よく味わえる、新たな名店を厳選してご案内します。
前回の記事はこちら>>・
特集「鮨の新名店」の記事一覧はこちら>>>
ミックスカルチャーで魅了
話題の個性派“SUSHI”
江戸前鮨の仕事に敬意を払いつつ、世界各国の料理のエッセンスを加味した個性たっぷり、注目の3軒にご案内します。
鮨 すがひさ(東京・虎ノ門)
タイ料理の“甘辛酸”と鮨の幸せな出合い
タイカレー店に約4年間勤めた異色の経歴を持つご主人、菅 正博さん。「鮨すがひさ」では、タイ料理の要素を巧みに組み合わせた鮨がいただけます。
「タイ料理の味の基本は甘さ、辛さ、酸っぱさなど。酢飯と辛いスパイスや、南国の果物は相性がよく、魚に合わせて使う食材を常に研究しています」と菅さん。
右列上から、青唐辛子のソースを添えたこはだ、パッションフルーツとこしょうのソースに合わせたきんめ鯛、スパイス香る卵黄を塗ったいか。左列上から、ハーブを混ぜたとろたたきをのせた中とろ、うにに見立てたカレー味の卵にかにを合わせたにぎり、お土産にも人気の「グリーンカレー稲荷」。
例えば、とろりとした甘みのあるいかには、バジルやオイスターソースで味をつけた卵黄を塗ってガパオ風に。中とろにのったとろのたたきにはセロリを合わせ、ひき肉やハーブ類を混ぜたタイのサラダ「ラープ」を想起させます。刻んだピーナッツとパクチーを甘い油揚げで包んだ「グリーンカレー稲荷」は、食感を楽しむ一品。
まるでタイ料理のフルコースをいただいているような満足感です。斬新なアイディアが詰まった“タイ風鮨”は、驚きのひとときをもたらします。
奥はとり貝と文旦のヤム(和え物)。手前はしめさばの生春巻き。さっぱりしたなますやライム、ナンプラーなどと一緒に包んでいる。
菅 正博(かん・まさひろ)1979年生まれ 天秤座 A型 大阪府出身 座右の銘/やらぬ後悔よりやる後悔 学生時代の部活/合気道部
全6席のカウンター。ご主人が冗談を交えつつプレゼンテーションする明るい雰囲気。
鮨 すがひさ(すし すがひさ)住所:東京都港区虎ノ門2-7 虎ノ門ヒルズステーションタワー4階
TEL:03(6310)9987
営業時間:11時(入店)~14時、18時、20時一斉スタート 土曜・日曜・祝日は12時(入店)~14時、17時、19時一斉スタート
定休日:月曜
予算:昼夜ともにつまみと鮨のおまかせ2万円~。平日昼のみ、にぎりショートコース1万円。※キャッシュレス決済のみ対応
TableCheck、
食べログなどウェブで要予約
(次回に続く。
この特集の記事一覧はこちらから>>)