名字365 姓氏研究家の森岡 浩さんが日本人の名字を毎日紹介します。あなたの意外なルーツが分かるかも?知れば知るほど面白い、名字の世界をお届けします。
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轟(とどろき)
「轟」と書いて「とどろき」と読みます。これは名字だけの特別な読み方ではなく、「轟」という漢字には「とどろく」という読み方があるのです。
そもそも、「とどろく」というのは大きな音が鳴っていることです。
昔の道は舗装されているわけではなく、車が通ると大きな音がしました。たくさんの車が通るととても大きな音がしたのでしょう。この大きな音を「車」が3つという漢字で表しています。
さて、地名の「とどろき」は大きな音がする場所のことです。では、常に大きな音がしている場所とはどういう場所でしょうか。
自然環境で大きな音がしているのは、急流で川が音を立てて流れている場所や、滝のあるところでしょう。こういう場所に住んだ人が名乗ったのが「とどろき」なのです。
「とどろき」にはいくつかの漢字を当てます。
最も多いのが「轟」で、次いで「轟木」、そして「とどろき」という音に漢字を当てた「等々力」となっています。
長野県に最も多く、「ごうごう」と音を立てて流れる急流や滝がたくさんあったのだと思われます。
森岡浩/Hiroshi Morioka姓氏研究家。1961年高知県生まれ。早稲田大学政経学部在学中から独学で名字の研究をはじめる。長い歴史をもち、不明なことも多い名字の世界を、歴史学や地名学、民俗学などさまざまな分野からの多角的なアプローチで追求し、文献だけにとらわれない研究を続けている。著書は「全国名字大辞典」など多数。
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