カルチャー&ホビー

博物館から仮想空間まで──「江戸」を体感できる注目スポット6選

2025.03.11

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〔特集〕令和に受け継がれる文化と知恵 ブーム到来、「江戸」の底力 蔦屋重三郎など多士済々だった江戸時代中期から後期は、訪れた外国人も「日本人はよく笑う」と評するほど明るい時代でした。現代の私たちがもっと元気に楽しく過ごせるヒントは、そんな江戸の人々の暮らしにありそうです。芸術や食文化、そして生活の知恵などから、今に通じる江戸の心意気を探っていきます。前回の記事はこちら>>

特集「江戸の底力」の記事一覧はこちら>>>

文化を学び、歴史を観る
江戸に近づく6つのスポット

大河ドラマを見て、江戸をもっと身近に感じたいと思ったら、日本の歴史を学べる博物館や徳川家ゆかりの寺院を訪ねてみませんか。江戸っ子の好奇心を胸に、昔と今とをつなぐ特別な空間に出かけてみましょう。

活気溢れる日本橋界隈をジオラマで再現
【国立歴史民俗博物館】

江戸橋から日本橋にかけての町並みを再現したジオラマ。計画的につくられた城下町の構造と賑わいが一目でわかる。

日本の歴史と文化にまつわる事象を研究・展示する、国内最大級の博物館。


常設の第3展示室では、16世紀末~19世紀半ばの日本の様子を紹介。復元模型や現代に残る貴重な資料を展示し、「外国との交流」「都市文化」「絵図・地図」「流通」「村での生活」という5つの切り口から、近世日本の発展の軌跡を解説しています。

北海道と大坂(現・大阪)を行き来していた北前船、川舟を10分の1スケールで復元した模型。

国立歴史民俗博物館
住所:千葉県佐倉市城内町117
TEL:050‒5541‒8600(ハローダイヤル)
開館時間:9時30分~17時(3月~9月)、9時30分~16時30分(10月~2月)
休館日:月曜(祝日の場合は翌日。その他休館日あり。HPを要確認)
入館料:一般600円(企画展示は別料金)

下町情緒漂う町並みにタイムスリップ
【江東区深川江戸資料館】

隅田川河口にあった深川佐賀町は水運の要地で、大店と倉庫が建ち並ぶ活気ある町だった。紫の暖簾がかかった店は、肥料問屋の「多田屋」。

江戸時代末期、天保年間の深川の情景を想定復元した施設。問屋や大店(おおだな)が建ち並び、長屋が続く町並みを歩きながら、庶民の暮らしぶりを見ることができます。落語をはじめとした伝統芸能を楽しむイベントも定期的に開催。

江東区深川江戸資料館
住所:東京都江東区白河1‒3‒28
TEL:03(3630)8625
開館時間:9時30分~17時
休館日:第2・第4月曜(祝日の場合は翌日)
入館料:大人400円

移築・復元された建物に歴史を感じる
【江戸東京たてもの園】

尾張藩主徳川光友の正室千代姫が、母であるお振の方(家光の側室)を供養するため建立した霊廟「旧自証院霊屋(きゅうじしょういんおたまや)」。東京都指定有形文化財。

江戸東京博物館の分館として、都立小金井公園内に建てられた野外博物館。江戸時代、八王子に配備された徳川家臣団「八王子千人同心」の家など、歴史的価値のある建造物30棟を移築・復元し、文化遺産として展示しています。

江戸東京たてもの園
住所:東京都小金井市桜町3‒7‒1(都立小金井公園内)
TEL:042(388)3300(代表)
開館時間:9時30分~17時30分(4月~9月)、9時30分~16時30分(10月~3月)
休館日:月曜(祝日の場合は翌日)
入館料:一般400円

創建から400年を迎えた徳川幕府直轄の道場
【寛永寺】

10代将軍・徳川家治が中で眠る「嚴有院殿霊廟勅額門(げんゆういんでんれいびょうちょくがくもん)」。寺内には、「勅額門」と呼ばれる門が2つ現存している。

幕府の安泰と人々の平穏を願い、徳川家康、秀忠、家光の帰依を受けた僧・天海が1625年に創建。江戸城の鬼門にあたる、現在の上野に位置しています。幕府保護のもとで隆盛を極め、清水寺を模した清水観音堂や、高さ36メートルの五重塔が建立されました。将軍家の菩提寺でもあり、霊廟には歴代将軍のうち6人が祀られています。

寛永寺
住所:東京都台東区上野桜木1‒14‒11
TEL:03(3821)4440
開館時間:9時~17時

日本有数の三門が迎える家康公ゆかりの名刹
【増上寺】

入り口正面にある三解脱門(通称・三門)。極楽浄土に入る心をつくるための門とされ、現在は大規模な修復工事が行われている。写真提供/増上寺

家康が徳川家の菩提寺として重んじた寺院。6人の歴代将軍の墓所が設けられており、関係する正室や側室、子女等も埋葬されています。1622年に建立された三門をはじめ、戦火を逃れた江戸の文化財を現在も見ることができます。

増上寺
住所:東京都港区芝公園4‒7‒35
TEL:03(3432)1431
開館時間:9時~17時

小江戸の地に残る徳川家光公誕生の間
【川越大師 喜多院】

江戸城の一部を移築した客殿。こけら葺きの建物で6室を有し、12畳半の上段の間(上写真)で徳川家光が誕生したといわれている。

蔵造りの町並みが今も残る “小江戸” 川越。喜多院は江戸時代初期に天海が住職を務めた寺院で、徳川家光の命により移築された江戸城内の建物が多く残されています。一つずつ表情の異なる、538体の五百羅漢も必見です。

川越大師 喜多院
住所:埼玉県川越市小仙波町1‒20‒1
TEL:049(222)0859
開門時間:9時~16時
拝観料:大人400円(客殿を含めた各建物)

撮影/伏見早織

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