瀬戸内海を望む人気のラグジュアリーホテル「ベラビスタ スパ&マリーナ 尾道」52年間のラストデイに密着

1973年の開館以来、52年の歴史を刻んだ「ベラビスタ スパ&マリーナ 尾道」。もともとは日本およびアジアを拠点に様々な大型船舶を開発・製造する造船会社の迎賓館として誕生し、進水式に参列する船舶のオーナーファミリーや多くのお客様を迎えてきました。ホテルとして一般に開かれてからも、美しい瀬戸内海の眺望やとびきりの美味、あたたかいおもてなしで「一度は行ってみたいホテル」と多くの人の憧れの的となりました。52年間の最終日に向けた2025年1月13日。これまでこのホテルを愛してきたお客様がご夫婦で、3世代でと大集合。それぞれが、ホテルスタッフに「これまでありがとう」「いつ来ても楽しかったよ」「2027年に新しいホテルが完成するまで、私の楽しみがなくなるわ」とあたたかい思いを伝えていました。
最終営業となるダイニング……瀬戸内海を見晴らす鮨カウンタ―「鮨 双忘」、薪火料理の「メインダイニング エレテギア」では、有終の美を飾る渾身のお料理が、しかしいつもと変わらぬムードの中でふるまわれました。そして、誰もが記憶にとどめるようにお食事を楽しんだ後は、シェフやスタッフと名残惜しそうに記念撮影をする姿が各所に見られました。その後は誘われるように全員が「ザ・ラウンジ」に大集合。

そこに待っていたのはBella Vistaの文字を象ったケーキやパイ、フィンガーフードにシャンパーニュ。恒例の尾道ラーメンも提供され、このホテルを愛する人たちが一体となったラストステージが始まりました。会場を彩ったのはオペラ楽曲を中心としたライブショー。名曲と圧巻のパフォーマンスにお客様もスタッフも一体となり、惜しみない拍手と歓声が沸き起こりました。そして、最後を飾ったのは、インフィニティプールをステージに歌われた「Time To Say Goodbye」と大輪の花火。全員が瀬戸内海に向かい「2027年、この地に誕生する新しいホテルでまたお会いしましょう」と固く再会を誓い合いました。

感動の一夜が明けて、いつものステイ同様の豊かな朝食を楽しんだゲストを、ホテルスタッフが総出でお見送り。お互いに別れがたい気持ちがあふれ出し、あたたかな言葉が行き交う、万感の思いのこもったベラビスタらしい幕切れとなりました。

また、2027年には、この地に瀬戸内の自然に寄り添った新たなホテルが誕生する予定です。『家庭画報』では、折々の最新情報をお届けして参りますので、引き続きご注目ください。