ラグジュアリーの真実 2月「カルティエ」ビューティーアンバサダーが、話題の美容新商品をお試し。それぞれの視点から語られるレビューや、美しく輝き続けるための美容秘話は必読。今月のビューティアンバサダーは、洋画家の城戸真亜子さんです。
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無香性のボディケアに重ねる洗練のフレグランスオイル。香りの芸術を堪能できます
──城戸真亜子さん
香りを一切持たないボディクリーム、ボディオイルと、3種のフレグランスオイルで構成される「レ バーズ アパルフュメ カルティエ」。調香師のマチルド・ローランさんが香りを楽しむ新しい手法として提案したこのコレクションは、ありそうでなかったスタイルですね。香りの干渉を起こさないボディケアは、フレグランスのレイヤーを自由にカスタマイズできます。油絵を描くときの白いキャンバスと絵の具の関係に似ていると思いました。ボディクリームはホイップクリームのような感触。ボディオイルは艶やかな仕上がり。保湿力が高く、しっとり感が続きます。
フレグランスオイルは個性豊か。「ラ パンテール」はガーデニア(くちなし)の甘い香りにムスクの野性味が加わり、豹の毛並みを思わせるような濃厚で温かみのある奥深さが印象的です。「ウード&サンタル」は香木のサンダルウッド(白檀)とウード(沈香)の深い香り。力強く、それでいて瞑想に誘われるようなリラックス感があります。「ルール ディアファン」はみずみずしいピオニー(芍薬)の香り。春の朝の光を表現したそうで、纏(まと)うことで新しい自分を発見できそうな気持ちに。
「ボディから立ち昇る香りによって人格まで変わるよう。人間性に語りかけてくる香りの力を感じます」
著書の『マチルド・ローランの調香術』に「生きることは息をすること。息をすることは香りを感じること。だから、生きることは香りを感じること」という一節があり、生きるのに不可欠な呼吸と結びついている嗅覚の特殊性や本質について書かれています。私なりに解釈すると、香りを体に取り込むことで自分と香りが同化する、つまりフレグランスは自分らしく生きるためのアイデンティティではないかと。フレグランスに対する考え方が刷新されましたね。今までの私には嗅覚で美を感じ取るアプローチが欠けていた気がして、そこを掘り起こしてもらえたように思います。世界が広がり、日常がより豊かになるヒントをいただく機会となりました。
(語り:城戸真亜子さん)
カルティエ 左から・レ グット ドゥ パルファン コンサントレ(フレグランスオイル)15ml ルール ディアファン 1万8150円、 同ラ パンテール 1万2210円、 同ウード&サンタル 2万3265円 レ バーズ ア パルフュメ ユイル ピュール(ボディオイル)100ml 3万4980円 レ バーズ ア パルフュメ クレーム ピュール(ボディクリーム) 200ml 2万6235円
ボディフレグランスを純粋に楽しむ新たな儀式
調香師のマチルド・ローランさんが「完全に香りをニュートラルにすること、つまり他の香りに干渉されないこと」を意図したコレクション「レ バーズ ア パルフュメ カルティエ」。
無香性のボディクリームとボディオイルはサウジアラビア産モリンガペレグリナの種子から採ったペレグリナオイル配合で、メゾンを象徴するゴドロン装飾が施された容器に収められています。
フレグランスオイルはメゾンを代表する3種の香り。濃縮したフレグランスと同量のペレグリナオイルが配合され、芳しい香りとともに潤いも与えます。
お問い合わせ/カルティエ カスタマー サービスセンター TEL:0120-1847-00
城戸真亜子さん

トップス(参考商品)/アクリス(アクリスジャパン) イヤリング8万8000円/ペルラジオーネ ブレスレット99万円/ケイテン(ともにラ パール ドリエント) ネックレス8万4700円/キノシタパールベルト、インナー(スタイリスト私物)
アートスクールの主宰や個展の開催など画業を充実させつつメディア出演などマルチに活躍。2025年3月17日(月)~29(土)銀座「ギャラリー Q」(
https://galleryq.info)にて城戸真亜子展『モリハササヤク』を開催(日曜休廊)。
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