暦の上では春を迎えましたが、まだまだ寒さも厳しく乾燥する時期です。この季節の漢方相談で多いのは、体の乾燥。口やのどが渇いたからと水を飲んでも、体はうまく潤いません。内側から潤いたいときは、「いちごのホットラッシー」の出番です。
薬膳には、異なる味と味を組み合わせることで新たな効能を生む、という特徴的な考え方があります。今日ご紹介する「いちごのホットラッシー」の場合、いちごの“酸味”×はちみつの“甘味”は「酸甘化陰(さんかんかいん)」という、潤いを生み出す効果が期待できます。
いちごには自律神経を司る「肝」を養う効果があり、寒暖差による自律神経の乱れからくる不調対策にもおすすめです。ヨーグルトには、潤いを補う、渇きを止める、腸を潤して便秘を改善するなどの効能があります。
●材料と作り方
1)いちご3個のヘタを取り、1/ 6に切る。
2) 大さじ3杯のヨーグルトと1)に、水(1カップ)お好みではちみつを加えてミキサーにかける。
3)コップに注ぎ、電子レンジ(500W)で1分半加熱したら完成。
久保奈穂実(くぼ・なおみ)
レシピ、食材の薬膳・漢方知識、ツボなど「365」の情報を掲載した大人気シリーズの第2弾。今回は身近な食材で簡単にできるスープ、ドリンクのレシピに特化した内容です。液状の食事は消化に優れ、吸収率も高いので養生食としてぴったり。
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