ヘア&メイクアップ アーティスト 尾花ケイコの眉「立て直し」レッスン 若々しさも美しさも“眉”次第 第1回 眉は顔の中で最も影響力が大きいパーツ。瞳の存在感を引き立たせ、顔立ちの印象や若々しさまでも左右します。そんな眉のメイクは誰もが「難しい」と口を揃えますが、美眉師として知られる尾花ケイコさんが家庭画報世代にとっての大切なポイントをわかりやすく解説します。今度こそ、自然な美人眉を手に入れましょう。
“眉=太くする”が正解ではありません。眉を描くことで顔立ちが整うメイクの力を実感してください

トップス5万9400円/レリアン ピアス68万2000円 リング50万6000円/ともにメシカ(メシカ ジャパン)
ヘア&メイクアップ アーティスト
尾花ケイコさん
2002年にヘア&メイクアップアーティストの活動を開始。2010年よりヘア&メイク事務所「PINKSSION」を主宰。雑誌、広告、化粧品開発等で活躍。美眉の伝道師と呼ばれる。著書多数。
「家庭画報世代のみなさんにまず気づいてほしいのは、年齢による眉の変化です」と尾花ケイコさん。毛が細く、まばらになるだけでなく、目もとのたるみで眉尻が下がると同時に、眉山は外側にずれ、以前より眉間が広がり、老けた印象になるのです。
「そこを本来の姿に立て直す、つまりエイジングで失ったものを復活させることが、生き生きとした印象への第一歩です」。ふんわりとした太めの眉が若々しく見えるのは周知のセオリーですが、「変化を加味せず、そのままに太く描いても違和感のある仕上がりになりやすく、前述した“立て直す”という視点が重要なポイントです」。
また「眉は額のカーブ上に毛で構成される立体的なパーツ。密集部分とまばらな部分、つまり濃淡があり、毛流れもあります。その“毛のニュアンス”をメイクで再現してこそ、顔になじむ仕上がりになります」とアドバイス。形をいくら綺麗に整えたところで、均一でフラットな眉メイクは貼り付けたように不自然な印象に。
どちらが若々しく見えますか?
BEFORE年齢による変化をそのままに眉を描くと、顔が横に広がった状態を強調してしまいます。またえぐれて急カーブを描く眉はきつい印象を与えます。
尾花メイク眉下を描き足すことでまぶたの余白が減って目もとの印象がアップ。左右の眉頭を引き締め、眉山の位置を内側に整えれば求心的な若々しい顔に。
「たとえ毛がなくても薄くても、最近のメイクアイテムは進化が素晴らしいので毛があるように見せることも簡単で、決して諦める必要はありません。しっくりとなじんだ眉は顔の中の“名脇役”として、目力をアップさせたり、フェイスラインを引き締めて見せるなど、顔立ちの変化まで実感できるはずです」。
(次回へ続く。)
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