連載「My Delicious だしが決め手の料理」2月
しいたけピラフとサルシッチャ

ピラフはふたができるフライパンでも調理可。炊飯器を使用する場合は、玉ねぎとしいたけを炒めずに炊飯器に入れて炊く。
「最近フランスの若い料理人の中で、しいたけをお肉代わりに使うのが流行っているんです」と藤井 綾さん。
洋にも合う椎茸だしと生しいたけで作る、山の風味を纏ったピラフはワインと好相性。お米は洗わずに使うと、日本米もパラッとした感じに炊き上がります。
また、腸詰めせずに成形するサルシッチャは「ひき肉にたたいた肉を加えて食感よく。ふたをしないで焼くとジューシーに仕上がります」。ひと皿に盛り合わせてハーブを添えれば、おもてなしのメインデッシュに。
材料(2〜3人分)
しいたけピラフ玉ねぎ 100グラム
生しいたけ 5枚(約100グラム)
米 2合
しょうが 10グラム
ケイパー(酢漬け) 大さじ1
茅乃舎 椎茸だし 2袋
バター(有塩) 10グラム
オリーブオイル 大さじ1
塩 ひとつまみ
こしょう 少々
作り方
1.玉ねぎはみじん切りにする。しいたけは石づきを切り落として一口大に切る。しょうがはすりおろす。
2.水400mlに椎茸だし1袋を入れて中火にかける。沸騰したら3分煮出し、だしパックを取り出す。粗熱を取り、できただしを計量して360mlになるよう水を足す。
3.鍋にバターとオリーブオイルを熱して、中火で(1)の玉ねぎを透き通るくらいまで炒める。さらに(1)のしいたけを加え、軽く火が通るまで炒める。
4.洗米していない米、椎茸だしのだしパックの中の粉末1袋分、(1)のしょうが、ケイパー、塩、こしょうを加えて全体をよく混ぜる。
5.(2)のだしを入れる。沸騰したら弱火に落とし、ふたをして15分加熱したら火を消す。15分蒸らし、全体をよく混ぜる。
材料(2〜3人分)
サルシッチャ豚ひき肉 200グラム
豚肩ロース(しょうが焼き用) 150グラム
塩 豚肉に対して1.5パーセント
ローズマリーの葉(フレッシュ) 2グラム
こしょう 少々
作り方
1.豚肩ロースは包丁でたたいて粗めのひき肉にする。
2.ボウルに豚ひき肉と(1)の豚肩ロース、塩、みじん切りにしたローズマリー、こしょうを入れて手でしっかり練り合わせる。
3.ラップに(2)の生地をのせ、空気を抜きながらラップを貼りつけるように覆って平らにし、バットなどに入れて冷蔵庫で一晩ねかせる。
4.フライパンにオリーブオイル少々(材料外)を熱し、(3)の生地を手で適量(約15グラム)取り出してコイン形に丸めて中火で焼く。4分ずつ両面を焼いたら火を消す。さらに2分余熱で火を通す。
使用したのは、福岡の料理屋「御料理 茅乃舎(かやのや)」発祥の茅乃舎のだし。国産原木干ししいたけと干しまいたけを合わせた「茅乃舎 椎茸だし」6グラム×20袋入り、2268円/久原本家 TEL:0120-84-4000

藤井 綾(ふじい・あや)さん
高校卒業後に渡仏、パリ第10大学の美術史・考古学学部を卒業。約10年間パリで生活し、フランス食文化への知見を深める。帰国後、フランス家庭料理の教室や輸入食品を扱う「FUJII LABEL」を営む。
FUJII LABEL(フジイ ラベル)
東京都世田谷区豪徳寺1-23-23 Cloche豪徳寺101
TEL:080-7531-8236