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【秋のご馳走 レジェンド・レシピ】旬の魚介を使った、家庭でも作りやすい「インド・スパイス料理」で秋のおもてなし

2024.10.15

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〔特集〕美味しい! 家庭画報 秋のレシピブック 創刊より『家庭画報』では、四季折々の恵みや土地の食文化への敬意、大切な方と食卓を囲む豊かな時間を想い、料理レシピを発信してきました。秋の恵みを満喫する、もう一度作りたい名品レシピをお届けします。前回の記事はこちら>>

・特集「秋のレシピブック」の記事一覧はこちらから>>

四季折々の日本の食材をスパイスの力でより躍動感ある味わいに。インド・スパイス料理を深く研究するマバニマサコさんに、家庭でも作りやすい秋のおもてなしメニューを教えていただきました。

秋の旬魚にエキゾチックな香りをまとわせて

体を癒やすスパイス使いで秋のご馳走を

「食材をおいしくするだけでなく体を温めるスパイス料理は、暑い夏を経て疲れた体を、これから寒くなる季節に向けて整えるのにもぴったりです」と話すマバニマサコさん。

インド人家庭に根づくアーユルベーダの考えに基づいたインド・スパイス料理を日々研究されている中、今回はマニアックになりすぎず、日本のスーパー等でも手に入るスパイスを使ったレシピを特別に考案してくださいました。


クミン、コリアンダー、ターメリック、チリ、ガラムマサラ、パプリカに黒こしょう。カレーの材料などでもおなじみのスパイスが、使いきれずに冷蔵庫で冬眠することなく活躍します。

おいしいのはもちろん、体を労わる料理は最高のおもてなし。定番料理にサプライズをもたらす逸品をお楽しみください。

マバニマサコさん
東京生まれ。イギリス系インド人の夫との結婚を機にロンドンに移住し、インド料理・スパイス料理の研究を始める。帰国後は執筆、料理教室、イベントなど多岐にわたって活動。著書は『いちから始めるインドカレー』、『西インド料理はおもしろい』(ともに柴田書店)など。

さばのスパイスグリル

〔使用したスパイス〕●チリパウダーター ●メリックパウダー

「スパイスと香味野菜でマリネした焼き魚です。ここではさばを選んでいますが、いわしやさわら、いさきなどもおすすめです。丸魚を使う場合には、切り込みを両面に入れてからマリネすると、味がなじんでおいしくいただけます」

材料(2人分)

・さば 半身1枚
・【A】チリパウダー 小さじ1/4〜好みの量、ターメリックパウダー・塩 各小さじ1/4、植物油 小さじ1、レモン果汁 大さじ1、香菜(みじん切り) 小さじ2、しょうが・にんにく(すりおろし) 各小さじ1と1/2
・レモンまたはライム、万能ねぎ 各適量

作り方

(1)さばは塩(分量外)をふって5分ほどおき、軽く水をかけ、キッチンペーパーで水分を拭き取り、皮側に斜めに切り込みを入れる。

(2)【A】の材料を混ぜ合わせてから魚の両面に塗り、冷蔵庫で1時間から半日ほど漬け込む。

(3)(2)を冷蔵庫から取り出し、常温にもどしてから魚焼きグリルで焼く。器に盛りつけ、お好みでレモンまたはライム、万能ねぎを添えていただく。

*粗挽きチリフレーク小さじ1、ガラムマサラ小さじ1/4を、焼く前にふりかけると、よりスパイシーに仕上がる。

かつおのたたき香味野菜とスパイスがけ

〔使用したスパイス〕●コリアンダーパウダー

「脂ののった戻りがつおの季節。薬味をたっぷりのせていただく、定番のたたきもいいですが、今日は青唐辛子、香菜、コリアンダーをプラス。青々とした爽やかな香り、辛さが後を引くおいしさで、我が家のおもてなし料理の定番です」

材料(作りやすい分量)

・かつお 1さく(背側)
・しょうが、にんにく(すりおろし) 各小さじ2
・青唐辛子(薄くスライス) 2本
・コリアンダーパウダー ひとつまみ
・香菜 大さじ3
・ライム果汁・醬油(できれば甘口) 各適量

作り方

(1)かつおは斜め薄めに切り、大皿に重ならないように並べ、しょうが・にんにくを中央にのせ、さらに青唐辛子を2~3切れずつのせる。

(2)コリアンダーパウダー、香菜を全体に均等にふりかけ、ライム果汁を絞る。

(3)醬油はお好みで、直接かけても別に添えてつけていただいてもよい。

米粉で作る海老のパコラ

〔使用したスパイス〕●チリパウダー ●ターメリックパウダー ●パプリカパウダー ●ガラムマサラ

「『パコラ』とは、野菜や魚介類などを、スパイスや香味野菜を加えたころもで揚げたものです。インドではこれをひよこ豆の粉を使って作りますが、カリッと揚げるには少々テクニックが必要です。そこで手に入りやすく、カリッと仕上がる国産の米粉でころもを作ってみました」

材料(2人分)

・海老(中サイズ) 8尾
・【A】レモン果汁 小さじ1と1/2、しょうが・にんにく 各小さじ1/2
・【B】米粉 大さじ4、チリパウダー 小さじ1/8強、ターメリックパウダー 小さじ1/4、パプリカパウダー 小さじ1、ガラムマサラ 小さじ1/2、塩 小さじ1/2、植物油 小さじ1、水 大さじ3、香菜(みじん切り) 大さじ2
・植物油(揚げ物用) 適量

作り方

(1)海老は下処理をして背開きにし、【A】と混ぜ合わせておく。

(2)ボウルに【B】を順番に入れ、ころもを作る。

(3)(1)の海老に(2)のころもをつけ、180度に熱した油で揚げる。

(4)器に盛りつけ、お好みでレモン果汁(分量外)をかけていただく。

(次回へ続く。この特集の記事一覧はこちらから>>

『家庭画報』料理班公式インスタグラム「美味しい!家庭画報

家庭画報おなじみの人気料理家のおもてなしレシピや注目のレストラン、手土産、お取り寄せなど、本誌料理班チームが日々出会う「美味しい!」情報をほぼ毎日発信中。ぜひフォローしてご覧ください。 @bimi_kateigaho

この記事の掲載号

『家庭画報』2024年10月号

家庭画報 2024年10月号

撮影/本誌・西山 航

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