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自分の人生を右肩上がりにするためには? 塩沼亮潤大阿闍梨「くらしの塩かげん」

2024.09.15

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【連載】塩沼亮潤「くらしの塩かげん」 1300年間にわずか2人しか成し遂げた人がいない荒行「大峯千日回峰行(おおみねせんにちかいほうぎょう)」の満行者、塩沼亮潤(しおぬま・りょうじゅん)大阿闍梨(だいあじゃり)。最難関の命がけの荒行を経験し、修験道を極めた塩沼さんがいま切に感じるのは「日々の“あたりまえ”のことこそ難しい」ということ。私たちのあたりまえの暮らしにそっと光を灯す小さなヒントを、塩沼さんのことばでお届けします。毎週日曜日更新。連載記事一覧→

・大峯千日回峰行(おおみねせんにちかいほうぎょう)とは?↓

右肩上がりの人生に。

どんな人にも、感情がポジティブなときとそうでないときがあるものです。体調にも左右されますし、自分の意志ではどうにもならないくらい気が重い日もあるでしょう。それでも、自分の人生を右肩上がりにするためには、強い意志で自分の感情をコントロールするしかありません。

どんなときが右肩上がりの状態かと言うと、ポジティブな気持ちで、かつアクティブに行動しているとき。別名「フロー状態」とも言われています。このフロー状態で作業に取り組むと、その最中に充実感や満足感を得ることができるので、生産性も上がりますし、自分の成長にもつながって願ったり叶ったりです。家事でも仕事でも、こんなに素敵な状態を逃すなんて、もったいないですよね。


強い意志を持ち、ポジティブな気持ちで行動する。フロー状態で充実した時間を積み重ねる。一人ひとりの人生はもちろん、これからの社会全体が右肩上がりになるヒントが、ここにあるかもしれないですね。ポジティブに、そしてアクティブに。

ポジティブに、そしてアクティブに。


塩沼亮潤(しおぬま・りょうじゅん)

1968(昭和43)年、宮城県⽣まれ。1987年奈良県吉野の金峯山寺で出家得度。1999年「⼤峯千⽇回峰⾏(おおみねせんにちかいほうぎょう)」の満⾏をはじめ、2000年には9⽇間の断⾷・断⽔・不眠・不臥の中、御真⾔を20万遍唱える「四無⾏(しむぎょう)」を、2006年には、100日間の五穀断ち・塩断ちの前⾏の後、8000枚の護摩を焚く「⼋千枚⼤護摩供(はっせんまいだいごまく)」を満⾏。同年故郷の仙台市秋保に福聚山 慈眼寺(ふくじゅさん じげんじ)を建立。「⼼の信仰」を国内外に伝えている。公式Youtube>>

福聚山 慈眼寺(ふくじゅさん じげんじ

福聚山 慈眼寺(ふくじゅさん じげんじ)宮城県仙台市太白区秋保町馬場字滝原89-2 公式サイト>>


◆⼤峯千⽇回峰⾏(おおみねせんにちかいほうぎょう)とは
奈良県吉野山にある金峯山寺(きんぷせんじ)蔵王堂から、24km先の山上ヶ岳頂上にある大峯山寺(おおみねさんじ)本堂までの往復48km、標高差1355mの山道を毎日16時間かけて1000日間歩き続ける修行。毎年5月3日から9月3日までの4ヵ月間が行の期間と定められているため、満行には9年の歳月がかかる。毎日おにぎり2個と500mlの水、約4時間半の睡眠で臨む、 肉体的にも精神的にも極限まで追い込まれた状況下での命がけの荒行。塩沼さんは、1991年5月3日から4万8000kmを歩き、1999年9月3日に成満している。

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塩沼亮潤著『くらしの塩かげん』世界文化社(刊)

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簡単なようで難しい日々の「あたりまえ」を、塩沼亮潤大阿闍梨が優しく語り掛ける、72のショートエッセイ。


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文/塩沼亮潤 撮影/善家宏明 上牧佑

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