【連載】久保奈穂実の「おいしい漢方レシピ」 国際中医薬膳管理師・漢方アドバイザーの久保奈穂実さんが、簡単でおいしくてヘルシーな漢方レシピを毎週お届けしている連載「おいしい漢方」。毎月最終週は、不調に効く「ツボ」をご紹介します。食とあわせて、日常に取り入れて、養生生活にお役立てください。
久保奈穂実さんの記事一覧はこちら→
〔9月のツボ〕
もの悲しさに「膻中(だんちゅう)」のツボ
この時期、何かあった訳ではないのになんとなく物悲しくなってしまうことはありませんか? それは気のせいでなく、秋は肺が弱って「悲」の感情がわきやすくなる季節なのです。
そんな時は「膻中(だんちゅう)」のツボでリラックス。手を重ねて膻中の上に置くだけで、ジンワリ癒され落ち着きます。動悸を落ち着ける効果もありますよ。
左右の乳首を結んだちょうど真ん中にあるツボ「膻中(だんちゅう)」。緊張したり落ち着かない時、無意識に手がいくところですよね。
〔9月の漢方レシピまとめ〕
卵ときのこのトロトロスープ

きのこのだしが疲れた体に染み渡り、卵の安神(あんじん)効果で疲れた心がじんわり解きほぐされ、眠りの質が向上します。レシピを見る→
梨れんこんのドリンク

のどを潤し、咳を止め、熱を冷ますのによい、薬膳の古典処方のドリンク。「梨×れんこん」という意外な組み合わせが合うんです!レシピを見る→
鶏皮とねぎのプルプル美肌スープ
薬膳の「自分の体の補いたい部分と同じ部位の食べ物をとる」という考え方に則ると、肌によいのは鶏肉でも「皮」。鶏皮は最高の美肌食材です。レシピを見る→
久保奈穂実(くぼ・なおみ)

久保奈穂実(くぼ・なおみ)
国際中医薬膳管理師。漢方アドバイザー。ハードな生活で身体のバランスを崩した際に漢方薬に助けられた自身の経験から興味を持ち、中医学と薬膳を学ぶ。現在、成城漢方たまりで年間約2000人の漢方相談・薬膳講師を行っている。著書に『1日ひとつ、疲れが消える おいしい漢方365』『おいしい漢方365 いたわりスープとごほうびドリンク』(ともに世界文化社刊)。SNSで発信するやさしい養生知識や、簡単薬膳レシピも大好評。X:@naominkubo /Instagram:@naomin_yakuzen読むだけで薬膳漢方の知識が楽しく身につく、大人気シリーズの第2弾! 
久保奈穂実『おいしい漢方365 いたわりスープとごほうびドリンク』
レシピ、食材の薬膳・漢方知識、ツボなど「365」の情報を掲載した大人気シリーズの第2弾。今回は身近な食材で簡単にできるスープ、ドリンクのレシピに特化した内容です。液状の食事は消化に優れ、吸収率も高いので養生食としてぴったり。
・Amazon.co.jpでのご購入はこちら→・
第1弾『1日ひとつ、疲れが消える おいしい漢方365』はこちら→