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松本幸四郎夫人・藤間園子さんが案内する江戸の「足もとの美学」。長年愛用する草履と足袋の手仕事を訪ねて

2024.06.19

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松本幸四郎夫人・藤間園子さんが案内する「江戸の手仕事」 きりりと小粋な江戸好みの風情を受け継ぐ履物や足袋。足もとへの美意識は、代々高麗屋の夫人たちに語り継がれてきました。人目に触れない精緻な職人の手技の現場を、藤間園子さんが訪ねます。前回の記事はこちら>> 連載一覧はこちら>>
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第6回 足もとの美学

通常よりも細型の草履のフォルムは、玄関に置かれたときの佇まいさえも持ち主のエレガンスを代弁するよう。履物「イタリアンカット」各4万5100円/ともに銀座ぜん屋本店

[銀座ぜん屋本店]
江戸の粋を現代に伝える履物店

1939年創業の銀座ぜん屋の3代目を継承する社長の川口彰久さん(左)と藤間園子さん。園子さんのお義母様の紀子さんは、高麗屋に嫁ぐ前から、今はない「ぜん屋博多店」で江戸好みの細身の草履を求め愛用していたそう。

きもの姿に江戸の心意気を映す「銀座ぜん屋本店」の履物。藤間園子さんが20年以上愛用しているのは、つま先とかかと部分がカットされ通常よりも特に細型の「イタリアンカット」と呼ばれる草履です。

通常の型(右)と比べると、イタリアンカット(左)の細さが際立っているのがわかる。

1940年代に初代店主が考案して以来、「足もとがきれいに見えると、祖母の八代目幸四郎夫人の時代から代々わが家で好まれてきました」と藤間さん。


お客様が店頭で選んだ台と鼻緒を、その人の足に合わせてその場で手早くすげる。

「特殊な型のため、職人の高齢化で一時はイタリアンカットの台を作ることが困難な状況に。現在はようやくMサイズのみ復刻できました」と、3代目社長・川口彰久さんがその希少性を語ります。

コルクを圧縮した台を持ち、その軽さに驚く藤間さん。

「職人さんの“手の感触”が美しい仕上がりの要なんですね」──藤間さん

取材時には、古参の職人が藤間さんのご自前の草履の鼻緒を締め直すひと幕も。

「長年の勘で、自分の手を入れれば、鼻緒の締め具合がお客様の足に合うかどうかがわかります」と語る職人さん。

「一瞬、足を見ただけなのに目感で足を測り、手の感覚で鼻緒を私の足の厚みに整えるとは!」。熟練の職人技への感動と敬意を新たにしました。

銀座ぜん屋本店
住所:東京都中央区銀座8-8-1
TEL:03(3571)3468
営業時間:10時30分~20時、土曜・日曜・祝日11時~19時(年末年始は休み)

撮影/鍋島徳恭 岡田ナツ子〈Studio Mug〉 着付け/伊藤和子 ヘア&メイク/徳田郁子 取材・文/樺澤貴子

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