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グルック作品の中で、最も悲劇的にして強烈なクライマックスのオペラ!?

2024.07.02

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クラシック音楽を楽しく学べるトリビアを毎日お届け。

クラシックソムリエが語る「名曲物語365」 難しいイメージのあるクラシック音楽も、作品に秘められた思いやエピソードを知ればぐっと身近な存在に。人生を豊かに彩る音楽の世界を、クラシックソムリエの田中 泰さんが案内します。記事の最後では楽曲を試聴することができます。連載一覧はこちら>>

第306回 グルック オペラ『アルミード』

イラスト/なめきみほ

イラスト/なめきみほ

“オペラ改革”を唱えたグルックの快作

今日7月2日は、古典派の時代に活躍したオペラ作曲家グルック(1714~87)の誕生日です。

ドイツ・バイエルン州エラスバッハに生まれたグルックは、プラハ大学で音楽と哲学を学びます。人生の転機となったのは1754年。ウィーンの宮廷音楽監督に就任したグルックは、台本作家カルツァビージとともに“オペラ改革”を唱え、代表作となる『オルフェオとエウルディーチェ』『アルチェステ』を作曲します。

改革のポイントは、出演するスター歌手よりも、作品自体を重要視したこと。この流れが、後にワーグナーが手がけた「楽劇」の先駆となったのです。


そのグルックが1777年に手がけたオペラ『アルミード』は、パリ・オペラ座のために作曲した7つのオペラの中の5作目にあたる名曲です。イタリアの詩人トルクヮート・タッソーの叙事詩『解放されたエルサレム』を題材としたこの作品は、グルック作品の中で最も悲劇的にして強烈なクライマックスの中で幕を閉じる快作です。

1777年9月23日、パリ・オペラ座で行われた初演は、まさに賛否両論だったと伝えられます。


田中 泰/Yasushi Tanaka
一般財団法人日本クラシックソムリエ協会代表理事。ラジオや飛行機の機内チャンネルのほか、さまざまなメディアでの執筆や講演を通してクラシック音楽の魅力を発信している。
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