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“たった5分”の早起きで生まれる心のゆとり 塩沼亮潤大阿闍梨「くらしの塩かげん」

2024.05.19

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【連載】塩沼亮潤「くらしの塩かげん」 1300年間にわずか2人しか成し遂げた人がいない荒行「大峯千日回峰行(おおみねせんにちかいほうぎょう)」の満行者、塩沼亮潤(しおぬま・りょうじゅん)大阿闍梨(だいあじゃり)。最難関の命がけの荒行を経験し、修験道を極めた塩沼さんがいま切に感じるのは「日々の“あたりまえ”のことこそ難しい」ということ。私たちのあたりまえの暮らしにそっと光を灯す小さなヒントを、塩沼さんのことばでお届けします。毎週日曜日更新。連載記事一覧→

・大峯千日回峰行(おおみねせんにちかいほうぎょう)とは?↓


朝の5分が、1日を変える。

朝は出発時間ギリギリまで寝ていて、バタバタと支度して仕事や学校に向かう。そうなると、ちょっとでもトラブルがあれば遅刻ですし、何よりも心に余裕がないと、態度や言動にもゆとりがなくなってしまいそうですよね。


そんな人におすすめしたいのは、目覚ましの時間を5分だけ、早めることです。

大峯千日回峰行では、出発は夜中の0時30分、戻りは15時30分と決めていました。待っているお師匠さんに心配をかけないためにも、時間を守ることは私の中で「絶対」でした。

出発前に何も問題がなければ、0時25分に出発します。毎日同じペースで歩くので、到着が5分早まる計算です。ところが、5分余裕を持って出た日は、決まって10分、15分と不思議なことに時間に余裕ができるのです。

逆に、遅れてしまったときに「取り戻そう」と必死に歩いても、今度は10分、15分とどんどん遅れていってしまいます。いまだになぜかわかりませんが、心のゆとりなのでしょうね。

朝のたった5分という時間が、一日の出来を左右するのです。
明日から“たった5分”だけ、目覚ましを早くセットして1週間をスタートしてみませんか。

明日から“たった5分”だけ、目覚ましを早くセットして1週間をスタートしてみませんか。


塩沼亮潤(しおぬま・りょうじゅん)

1968(昭和43年)年、宮城県⽣まれ。1987年奈良県吉野の金峯山寺で出家得度。1999年「⼤峯千⽇回峰⾏(おおみねせんにちかいほうぎょう)」の満⾏をはじめ、2000年には9⽇間の断⾷・断⽔・不眠・不臥の中、御真⾔を20万遍唱える「四無⾏(しむぎょう)」を、2006年には、100日間の五穀断ち・塩断ちの前⾏の後、8000枚の護摩を焚く「⼋千枚⼤護摩供(はっせんまいだいごまく)」を満⾏。同年故郷の仙台市秋保に福聚山 慈眼寺(ふくじゅさん じげんじ)を建立。「⼼の信仰」を国内外に伝えている。公式Youtube>>

福聚山 慈眼寺(ふくじゅさん じげんじ

福聚山 慈眼寺(ふくじゅさん じげんじ)宮城県仙台市太白区秋保町馬場字滝原89-2 公式サイト>>


◆⼤峯千⽇回峰⾏(おおみねせんにちかいほうぎょう)とは
奈良県吉野山にある金峯山寺(きんぷせんじ)蔵王堂から、24km先の山上ヶ岳頂上にある大峯山寺(おおみねさんじ)本堂までの往復48km、標高差1355mの山道を毎日16時間かけて1000日間歩き続ける修行。毎年5月3日から9月3日までの4ヵ月間が行の期間と定められているため、満行には9年の歳月がかかる。毎日おにぎり2個と500mlの水、約4時間半の睡眠で臨む、 肉体的にも精神的にも極限まで追い込まれた状況下での命がけの荒行。塩沼さんは、1991年5月3日から4万8000kmを歩き、1999年9月3日に成満している。

書籍『くらしの塩かげん』発売決定!

塩沼亮潤著『くらしの塩かげん』世界文化社(刊)

塩沼亮潤著『くらしの塩かげん』世界文化社(刊)

簡単なようで難しい日々の「あたりまえ」を、塩沼亮潤大阿闍梨が優しく語り掛ける、72のショートエッセイ。


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文/塩沼亮潤 撮影/善家宏明 上牧佑

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