1829年──ベルギー王国建国の1年前、ブリュッセルの地に産声を上げた「デルヴォー」。
王室御用達の栄誉を守り続け、また、世界最古のラグジュアリーレザーグッズメゾンとしてその名を知らしめるバッグの
魅力とは──。類いまれなる名品バッグの“今”を、俳優の内田有紀さんが纏います。
緻密な匠の技を堪能する
しなやかなハンドバッグ
ブランドのイニシャル「D」をかたどったレザー数百枚をすべて手作業で縫いつけ、デルヴォー本社のレンガ建築をイメージし、趣あるデザインに仕立てた「アーセナル」。「まるで私に寄り添ってくれるかのような、しなやかで優しい質感。大人っぽい雰囲気だけど堅苦しくなく、自然体で持つことができますね」という内田さんの笑顔に似合います。
バッグ「ブリヨン MM アーセナル」(縦22×横29×マチ15cm)258万6100円/デルヴォー トップス2万9700円 スカート3万3000円/ともにベイジ,(オンワード樫山 お客様相談室) イヤリング73万7000円 リング143万円/ともにブチェラッティ
最先端のレザー技術で
表情豊かなデザインを実現
このバッグの魅力を「スポーティとラグジュアリーの融合ですね」と表現した内田さん。極細のレザーを緻密に編み込み、「D」の文字をエンボスのように浮かび上がらせた、職人の高い技術力がうかがえる逸品。軽いうえにマチがしっかりしているので丈夫で、外ポケットもあります。
バッグ「パン スウィング トワル ド キュイール」(縦16×横27.5×マチ8.5cm)68万900円/デルヴォー トップス 29万7000円/ミカコ ナカムラ(ミカコ ナカムラ 南青山サロン) イヤリング106万7000円 リング220万円/ともにアントニーニ(コロネット)
「手の込んだところにラグジュアリーを感じます」
内田有紀さん
天然素材のジャカード生地が
初夏の装いを優美に彩る
タペストリーを専門に手がけるイタリアの生地メーカーと提携し作られた、立体感のあるジャカード生地を使用。巧みに交差させたコットン糸とラフィア糸が、Dのレリーフを美しく描き、日々の装いを爽やかな印象に昇華させます。ハリのあるしっかりとした質感ながら、天然素材ならではの優しい風合いがあるのも特徴。夏の装いに映える、洗練されたデザインです。
バッグ「ブリヨン PM イリュージョン ジャカード」(縦19×横24×マチ12cm)98万7800円/デルヴォー
遊び心溢れる
軽やかなミニバッグ
内部構造に穴を開け軽量化させたという1946年のスーツケースのアーカイブが、ユニークなバッグに進化。「エアレス」という名のとおり、軽やかで遊び心のあるデザインです。内袋のキャンバスポーチは取り外し可能で、より抜け感のあるシースルースタイルを楽しむこともできます。
バッグ右「パン ミニ バケット エアレス」(縦20.5×横20×マチ10.5cm)56万2100円 同左「クールボックス ミニ エアレス」(縦13×横21×マチ11cm)71万5000円/ともにデルヴォー
「私の一番のお気に入り!
軽量化をうまく取り入れたデザインが
お洒落心をくすぐります」
内田有紀さん
シンプルな装いの
アクセントになるデザイン
仕事の際は、台本などを入れるため大きいバッグを使うことが多いという内田さん。「プライベートで持つなら、このくらいの小ぶりなサイズが嬉しいですね。ベージュの絶妙な色合いも素敵。その日の気分や持っていく場所に合わせて、自分好みのお洒落を楽しみたいです」。
バッグ「クールボックス ミニ エアレス」(縦13×横21×マチ11cm)71万5000円/デルヴォー コンビネゾン5万2800円/ベイジ,(オンワード樫山 お客様相談室) イヤリング68万2000円 リング25万8500円 ブレスレット50万6000円/すべてブチェラッティ
内田有紀さん
1992年、テレビドラマ『その時、ハートは盗まれた』で俳優デビュー。以後、ドラマ・映画を中心に活動。主な出演作に、テレビ朝日系『ドクターX~外科医・大門未知子~』シリーズ、NHK連続テレビ小説『まんぷく』、WOWOW『連続ドラマW フィクサー』など。現在、NHK総合ドラマ『燕は戻ってこない』(毎週火曜22時)に出演中。
唯一無二の存在感、際立つサヴォアフェール……。
私たちを魅了するバッグに込められたもの
デルヴォーの創業は1829年。1883年にはベルギー王室御用達の栄誉を手にします。
5年ごとに審査・認定されるこの称号は、最高峰バッグであることの証。1908年には世界で初めてハンドバッグの意匠登録を出願し、以来、ベルギーを代表するラグジュアリーレザーグッズメゾンとして、確固たる地位を築いています。
長い歴史の中で、3000点以上のバッグを生み出してきたデルヴォー。バッグ自体がシグネチャーであるという考えのもと、デルヴォーのバッグにはロゴマークというものがありません。いずれも際立つ存在感で、ひと目でブランドの価値を伝える佇まいが魅力です。
そんな佇まいを叶えているのは、職人の手仕事です。素材やデザインの改良を重ね、極細のレザーを編み込み、布のようにしなやかに仕上げた素材を取り入れたり、小さなパーツを手作業で縫いつけ、今まで見たことのない表情豊かなデザインを実現したり。今シーズンも見事な手仕事が私たちの心を魅了します。
デルヴォーの職人は「王室の方が手にするバッグも、一般の方が手にするものも、私たちは同じ気持ちで作っている」といいます。ものづくりに対する職人の真摯な姿勢は、創業当時から変わらないもの。連綿と受け継がれる職人技を時代とともに進化させながら、圧倒的なものづくりを行う。タイムレスにして最新。時を超えて輝き続ける芸術品のような逸品には、それを支える人々の誇りが詰まっているのです。
進化する名品を生み出す
職人の手仕事
モダンに進化を遂げる
名品バッグの新たな表情
左・メタル部分にも白いコーティングを施し、全体をフレッシュなホワイトで統一した「ブリヨン」。手になじむようハンドルにひねりを加えるなど、使いやすさにもこだわったつくりが見事です。
「ブリヨン ミニ」(縦16×横20×マチ11.5cm)96万4700円/ともにデルヴォー
右・風を受けて進む帆船のトラペーズから着想を得た「タンぺート」。端正なスクエアシルエットと特徴的なサイドクラスプが、シャープな印象を演出します。
バッグ「タンペート MM」(縦23×横27.5×マチ9cm)106万4800円
お問い合わせ/デルヴォー
電話 03(6432)9125
撮影/奥村康人 スタイリング/おおさわ千春 ヘア&メイク/板倉タクマ〈ヌーデ〉 撮影協力/プロップスナウ
「バッグは相棒のような存在。
自分にフィットするものを自然体で持ちたいですね」
内田有紀さん