連載「My Delicious だしが決め手の料理」5月
スペアリブと新じゃがの煮物
やさしい趣の器は2024年5月26日に「日日の料理 びおら」でコラボレーショ ンイベントを催す岡崎裕子さん作。
「ボリュームたっぷりのお肉に春らしい野菜を合わせた煮物は、子どもたちにも喜ばれる料理です。ご馳走感があるので端午の節句を祝う食卓にも向いています」と男の子2人の母親という顔も持つ後藤すみれさん。
「新じゃがは皮ごと調理して旬ならではの味覚を楽しみます。隠し味にアプリコットジャムを入れると、照りよくすっきりした甘みに仕上がるんです」。洋風のだしの複雑なうまみとコクをプラスして。さっと温め直して食べられるのも重宝なメインディッシュです。
材料(2人分)
スペアリブ 4本
新じゃがいも(小さめ) 4個
にんじん 1/2本
ペコロス 4個
芽キャベツ 4個
サラダ油 適量
日本酒 90ml
八種の素材の洋風合わせだし 1袋
砂糖 20グラム
濃口醬油 大さじ1と1/2
アプリコットジャム 10グラム
作り方
1.新じゃがいもが大きい場合は一口大に切る。にんじんは皮をむいて乱切りにする。ペコロスは皮をむく。芽キャベツはお好みの固さにゆでる。
2.蓋つきの厚手の鍋にサラダ油を入れて中火で熱し、スペアリブを焼きつける。
3.表面全体に焼き色がついたら日本酒、水200ml、八種の素材の洋風合わせだし、新じゃがいも、にんじん、ペコロスを入れ沸騰させる。
4.灰汁を取り、弱火にして砂糖、アプリコットジャムを入れる。蓋をして15分ほど煮る。
5.肉と野菜が柔らかくなったら濃口醬油を加え、汁気が少なくなるまで加熱する。
6.芽キャベツを加えてさっと温め、鍋をゆすりながら煮汁を全体にからませる。
使用したのは、福岡の料理屋「御料理 茅乃舎(かやのや)」発祥の茅乃舎のだし。食塩や調味料を使わず、5種類の野菜と3種類のきのこのみで仕上げた「八種の素材の洋風合わせだし」が、おいしさを支える。4グラム×12袋入り1404円/久原本家 TEL:0120-84-4000
後藤すみれ(ごとう・すみれ)さん
母である料理研究家・後藤加寿子さんと開いた「日日の料理 びおら」オーナー、フードプランナー。茶懐石の考え方に通ずる旬を大切にした慈しみ深い家庭料理を通して、和の食と心を伝えている。
日日の料理 びおら
東京都港区南麻布4-12-4 プラチナコート広尾1階
TEL:03(6277)3522