〔特集〕20世紀&21世紀にグルマンを魅了 世界のスーパーシェフ列伝 美食は時代を映す鏡──。フランス料理を起点に、卓越した才能で各時代を牽引したスーパーシェフたちの功績と美食界の進化を辿る旅へとご案内します。
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ジャン・トロワグロ(1926~1983)&ピエール・トロワグロ (1928~2020)
軽やか&香り豊かな料理で新潮流を進める
リヨン近郊のロアンヌにてレストランを営む家に生まれる。父親から料理を学び、フェルナン・ポワンのもとでも修業。20代後半で店を継ぎ、1968年に3つ星を獲得。兄のジャン・トロワグロは、深さとキレのよさを両立させたソースで知られ、「ソースの神様」と呼ばれた。軽く火を入れた鮭を酸味のある葉で仕立てた「ソーモン・オゼイユ」は彼らのスペシャリテで、一世を風靡。さわやかな料理でヌーヴェル・キュイジーヌを牽引した。
【主な弟子】
高橋徳男(有楽町「アピシウス」)、井上 旭(京橋「シェ・イノ」)
(次回に続く。
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