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重厚な交響曲のイメージが強い作曲家、ショスタコーヴィチの知られざる一面

2024.04.30

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クラシック音楽を楽しく学べるトリビアを毎日お届け。

クラシックソムリエが語る「名曲物語365」 難しいイメージのあるクラシック音楽も、作品に秘められた思いやエピソードを知ればぐっと身近な存在に。人生を豊かに彩る音楽の世界を、クラシックソムリエの田中 泰さんが案内します。記事の最後では楽曲を試聴することができます。連載一覧はこちら>>

第243回 ショスタコーヴィチ『ジャズ組曲』

イラスト/なめきみほ

イラスト/なめきみほ

同時代の作曲家ショスタコーヴィチならではの名曲とは

今日4月30日は、「国際ジャズ・デー」です。

アメリカ合衆国のハービー・ハンコック・インスティテュート・オブ・ジャズとユネスコが提唱するこの日は、毎年世界各地でジャズのライブやワークショップ&セミナーに座談会などが行われ、教育が充分に行き届かない地域の子供達にジャズを伝える活動を行っています。

さて、クラシックの世界におけるジャズといえば、旧ソ連の作曲家ショスタコーヴィチ(1906~75)の『ジャズ組曲』が有名です。ソビエトジャズ委員会に所属していたショスタコーヴィチが、ソ連におけるジャズの普及やバンドの技術向上を目的として作曲したこの曲は、重厚な交響曲作曲家として名高いショスタコーヴィチのイメージを覆す明るさです。


熱烈なサッカーファンとしても有名で、贔屓のサッカークラブのスコアをメモ帳に書き記していたほか、審判の資格も持っていたショスタコーヴィチは、まさに20世紀を生きた同時代の作曲家です。彼が残した『ジャズ組曲』からは、旧ソ連の過酷な環境を生き抜いたショスタコーヴィチの強い意志が伝わってくるようです。


田中 泰/Yasushi Tanaka
一般財団法人日本クラシックソムリエ協会代表理事。ラジオや飛行機の機内チャンネルのほか、さまざまなメディアでの執筆や講演を通してクラシック音楽の魅力を発信している。
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