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行き詰まりを感じていたマティスに、新たなインスピレーションを与えた“地上の楽園”(連載第10回)

2024.03.22

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「マティス 自由なフォルム」展がもっと楽しくなる短期集中連載。

5月27日まで国立新美術館で開催されている「マティス 自由なフォルム」展。マティスが後半生に取り組んだ「切り紙絵」の作品を中心に、これまでとは異なる視点で紹介される、とてもユニークで貴重な展覧会です。大きなサイズの作品や大掛かりな展示も圧巻。作品の見どころを、美術展プロデューサーの今津京子さんが解説します。連載一覧はこちら>>

第10回 《パペーテ― タヒチ》《ポリネシア、海》 「マティス 自由なフォルム」

文/今津京子(美術展プロデューサー)

19世紀末から、ポリネシアはヨーロッパ人にとって地上の楽園と考えられていました。1930年、マティスはタヒチに3か月間旅行します。パレットもイーゼルも持たず、スケッチ帳だけを持っていました。

この作品は1935年にタペストリーのために描かれたもので、パペーテの窓からの風景を描いています。アンリ・マティス《パペーテ - タヒチ》1935年 油彩/カンヴァス 225×172cm ニース市マティス美術館蔵 ©Succession H. Matisse Photo: François Fernandez

アンリ・マティス《ポリネシア、海》1964年(1946年の切り紙絵に基づく) 羊毛のタペストリー 198×309cm ルーヴル美術館蔵(ニース市マティス美術館寄託)©Succession H. Matisse Photo: François Fernandez

碧い海、海藻、今までに見たことのないような樹木や大きな葉。それは彼の記憶に鮮明に残り、新しいインスピレーションを与え、10年後の切り紙絵のエレメントの形に現れるのです。1920年代に制作の行き詰まりを感じていたマティスにとって、1930年代は重要な転換期となったのでした。


マティス 自由なフォルム
国立新美術館 企画展示室 2E(東京都港区六本木7-22-2)
会期:2024年2月14日(水)~5月27日(月)
開館時間:10時~18時 ※毎週金・土曜日は20時まで(入場は閉館の30分前まで)
休館日:毎週火曜日 ※4月30日は開館
お問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
観覧料:一般2200円ほか
展覧会ホームページ:https://matisse2024.jp
 
今津京子/Kyoko Imazu
撮影/小野裕次

撮影/小野裕次

美術展プロデューサー。パリをベースに、今回の「マティス 自由なフォルム」、「ルーヴル美術館展 愛を描く」(2023年)、「ガブリエル・シャネル展 Manifeste de Mode」(2022年)、「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」(2020年)など、40年にわたり数十を超える大型展覧会の企画に携わる。日仏英の3か国語を操り、美術、ファッションなどの分野でジャーナリストとしても活動。音楽、演劇、料理、アンティークなどアール・ド・ヴィーヴルをこよなく愛する。

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