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【小学校の桜】木造校舎と桜、忘れられない風景。仙台市立根白石小学校

2024.03.21

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〔特集〕思い出の風景「小学校の桜」 3月の卒業式から4月の入学式にかけて、満開を迎える校庭の桜。わがふるさとや、昔の思い出を呼び起こす、懐かしく愛おしく、そして希望に満ちた風景へとご案内します。前回の記事はこちら>>

特集「小学校の桜」の記事一覧はこちら>>>
誰もが通る6年間の小学校生活。人生で最も感受性が豊かで、大きく成長するこの頃に校庭で見上げた桜の花には、皆、特別な思いがあることでしょう。わが子や孫の成長を喜んだ日の記憶も甦るかもしれません。

人の手で植えられ、守られ、そして子どもたちの成長を見守った令和5年の桜の物語をお届けします。

仙台市立根白石小学校【宮城県・仙台市】

2023年の入学式の日に桜の満開を迎えた、明治5年開校の仙台市立根白石小学校。今では貴重な趣ある木造校舎だ。山と畑ののどかな風景に囲まれた、懐かしく美しい春の姿があった。

木造校舎と桜、忘れられない風景

開校、明治5年。歴史深い仙台市立根白石小学校には、樹齢90年を超える桜があります。


「昭和6年頃、当時の子どもたちによって植えられたものが今は大木となり、校庭の脇で今年も花を咲かせてくれます」と話すのは當房正浩校長。

放課後、子どもたちは桜の木の下にランドセルを置いて遊ぶ。校庭が草で覆われているおかげで、転んでもケガをする子が少ないという。

薄紅色の花と調和するように校庭は一面緑の草に覆われ、春らしい色彩のコントラストが楽しめるのもここならではです。

同校は市内唯一の木造平屋建て校舎としても知られ、地元産の木材を使って建てられたという現在の校舎は築93年。

建築当時のままの正面玄関。

黒光りする木の床、木枠の窓など校内には懐かしい木のぬくもりが溢れる。

「時代の流れの中で窓はサッシに、屋根はトタンに変わりましたが、建物は昔から変わりません」と當房校長。

昭和63年には400人を数えたという児童数は現在半数以下になり、1学年1クラス。「少人数なので、今では子どもたち全員の顔と名前が一致します」といって苦笑します。

入学式当日、新1年生と保護者の方々。

春には満開の桜の下で給食を食べる“お花見給食”という恒例行事もある同校。

「こういう行事の際、当校は1年生から6年生までを一緒にして一つのグループをつくります。そのせいか、年上の児童が自然に年下の子の面倒を見る習慣が根づいていますね」。

新1年生の教室には、先生と上級生による歓迎メッセージが。

入学式の後は学年を超えて一緒に遊ぶ。

木造校舎と桜の古木、そして校庭の緑が懐かしさを感じさせる根白石小学校。桜の下で過ごした子ども時代の思い出は、歳月を経ても心に刻まれているに違いありません。

校庭は地域の人の子育ての場としても利用されている。

満開の桜に見守られながらの遊具遊びは、のんびりゆったり夕刻まで続く。

(次回へ続く。この特集の一覧>>

この記事の掲載号

『家庭画報』2024年04月号

家庭画報 2024年04月号

撮影/小林廉宜 取材・文/冨部志保子 取材協力/公益財団法人日本花の会

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