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水兵でもあった作曲家リムスキー=コルサコフ。海の男ならではの経験が生きた曲とは?

2024.03.18

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クラシック音楽を楽しく学べるトリビアを毎日お届け。

クラシックソムリエが語る「名曲物語365」 難しいイメージのあるクラシック音楽も、作品に秘められた思いやエピソードを知ればぐっと身近な存在に。人生を豊かに彩る音楽の世界を、クラシックソムリエの田中 泰さんが案内します。記事の最後では楽曲を試聴することができます。連載一覧はこちら>>

第200回 リムスキー=コルサコフ『シェヘラザード』

イラスト/なめきみほ

イラスト/なめきみほ

海軍大尉としての経験を生かした名作とは

今日3月18日は、リムスキー=コルサコフ(1844~1908)の誕生日です。

ロシアの貴族の家系に生まれたリムスキー=コルサコフは、親族に軍人が多く、自身もロシア海軍の水兵として何度も遠洋航海に参加した経験を持っています。しかし、バラキレフ(1837~1910)との出会いによって音楽家を目指し、1862年、キュイ、ムソルグスキー、ボロディンを加えた「ロシア5人組」を結成します。

管弦楽法の大家としても名高いリムスキー=コルサコフは、1871年に海軍大尉のままペテルブルク音楽院教授となり、華麗な管弦楽を駆使した『シェヘラザード』『スペイン狂詩曲』『ロシアの復活祭』などの作品を残します。さらには、仲間であったボロディンやムソルグスキーの未完の作品を整理して世に送り出したほか、20世紀を代表する作曲家ストラヴィンスキー(1882~1971)の師であったことも特筆物です。


『千夜一夜物語(アラビアンナイト)』でも有名な第1曲「海とシンドバッドの船」は、海の男であったリムスキー=コルサコフならではの名作だといえそうです。


田中 泰/Yasushi Tanaka
一般財団法人日本クラシックソムリエ協会代表理事。ラジオや飛行機の機内チャンネルのほか、さまざまなメディアでの執筆や講演を通してクラシック音楽の魅力を発信している。
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