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子育てを終えた人が陥りやすい「空の巣症候群」とは?親と子が自立した関係を保つために心がけたいこと

2024.03.06

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大丈夫。子育てが終わった後は子育て中より幸せになる

親も子も自立した関係を保つためには、子育て中に何を心がけたらよいですか

前野先生 大事なのは長期的な視点を持つことです。育児中は目の前の問題解決のためについ手助けをしがちですが、10年後、20年後の子どもの幸せを考えて、今の接し方を判断するのです。転びそうな道を避けるのか、転んだら起こしてあげるのか、自分で起きるのを待つのか──。

マドカさん いろんな問題が起きるからその判断は難しくて、ときに間違ったりもするけれど、親が先を見る目を持つことはきっと子どものためになると思う。


前野先生 子の幸せを願いつつ、悩んで迷って、笑ったり泣いたりしながらの育児はまさに利他的な行い。一種のボランティアだといえます。その間、親は間違いなく成長しています。これは誇りに思っていいことです。ただ、子どもが巣立ったらその役割は終わり。ぜひ自信を持って、育児経験を次の役割に生かしてほしいですね。

マドカさん そう、育児で発揮してきたエネルギーと献身的で優しい気持ちが世の中の役に立たないはずはありません。

前野先生 意外に思われるかもしれませんが、実は「子育て期間中は子どもが巣立った後に比べて幸福度が低い」という研究結果があるのです。

マドカさん これは素晴らしいことです。子育て中が幸せだった人は、子育て後はもっと幸せになれるのですから!

【次の役割を見つけるためのワーク】

[1]あなたは何が好き?ワクワクすることを10個書いてやってみる
自分が楽しいと思うこと、ときめくこと、没頭できることを書き出して、一番やりたいと思うことからやってみましょう。

[2]町内行事など身近な地域活動に参加してみる
清掃活動、防災訓練、祭りの手伝いなど身近な地域活動は自分のためにも人のためにもなり、知り合いが増え、視野も広がるきっかけになります。

[3]行動範囲を広げ、ボランティア活動を始めてみる
役所の掲示板や広報紙、HPなどでボランティア活動の情報を調べてみましょう。
興味のある活動、強みを生かせる活動が見つかるはずです。

連載「心が楽になる“幸せ習慣”」の記事一覧はこちら>>>

この記事の掲載号

『家庭画報』2024年03月号

家庭画報 2024年03月号

イラスト/浜野 史 取材・文/浅原須美

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