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「緑内障」のリスク要因と予防法。簡易検査を過信せず、眼科で検査を

2024.03.14

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眼科では緑内障が心配であることを告げれば保険診療で診察してもらえます。その際には、「視力検査、細隙灯顕微鏡検査、眼圧検査のほかに、隅角検査、眼底検査、視野検査、角膜の厚みを調べる検査、OCT検査の合計8つの検査をすべて受けてください。それらの検査によって緑内障かどうか、さらには緑内障のタイプを診断できます」。

なお、日本人の緑内障の7割は正常眼圧緑内障といわれています。眼圧は夜に高くなる傾向があり、昼間に測定した眼圧が正常範囲でも夜には正常範囲を超えていることもあります。また、視力矯正手術であるレーシックを受けた人は角膜を削っているので、眼圧が低く出やすい傾向があります。「眼圧検査は緑内障の診断や治療効果の判定に必須ですが、眼圧の数値に一喜一憂する必要はありません」。

眼科で眼鏡やコンタクトレンズを処方してもらうときや、ものもらい(麦粒腫)、結膜出血、花粉症といった比較的起こりやすい目の病気で診察を受ける際に緑内障について調べてもらうのもよいでしょう。


自治体検診、健康診断や人間ドックなどで緑内障検診を取り入れている場合もあります。「検診を受ける機会があれば受けていただくといいのですが、その内容は統一されていません。手間をかけずに測定できる視力検査と眼圧検査がよく採用されており、眼底写真を撮影するところもあります。いずれも眼科医でなければ正確に判定できない場合があるため、簡易検査を過信せず、眼科に来ていただくのが安心です」。

治療は、閉塞隅角緑内障であれば手術が第1選択です。術後は定期的な経過観察のみになります。開放隅角緑内障は点眼薬、飲み薬、手術などで治療します。点眼薬を忘れずに使うことも進行を防ぐ鍵になります。ほかの病気が原因である場合には、その病気の治療が必要です。

治療を続けているのに視野欠損が進んで治療効果が感じられないときなどには、緑内障の専門医を探して受診するのもよいかもしれません。

緑内障は目のサイレントキラーであると同時に、生活の質を下げる、歩行困難などでフレイルになりやすい、うつの原因になる、認知機能を下げるといった影響があることがわかっており、全身のサイレントキラーともいえます。「まずは早期発見。診断されたら、楽観せず、悲観的になりすぎず、治療を続けることが大事です」。

イラスト/にれいさちこ 取材・文/小島あゆみ

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