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竹内涼真さん「最後まで大変な撮影でした。それが一番の感想ですね」“きみセカ”完結編が公開

2024.01.22

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注目の人:竹内涼真さん

「最後まで大変な撮影でした。それが一番の感想ですね。ラストシーンは、長時間の事前準備が必要な撮影で、そういう面でも“きみセカ”シリーズらしいラストになったと思います」

そう話すのは、主演映画『劇場版 君と世界が終わる日に FINAL』が公開される竹内涼真さん。“きみセカ”の略称で人気の連続ドラマ『君と世界が終わる日に』で、約4年にわたって竹内さんが演じてきたヒーロー・間宮 響(ひびき)の物語が、いよいよ本作品で集大成を迎えます。

こうありたいというゴールに向かって突き進む

ゴーレムと呼ばれるゾンビがはびこる終末世界で今回描かれるのは、ワクチン開発のために連れ去られた娘・ミライの奪還。映画単独でも楽しめる一方、シリーズを重ねる中で逞しく成長してきた響と竹内さんを実感できる作品にもなっています。

「俳優の仕事を始めてまだ10年の僕にとって、この約4年はすごく大きなものでした。特にパフォーマンスの精度は撮影ごとに上げるように努力していたので、劇場版ではシリーズの中で一番よいパフォーマンスができたように思います。一つの役で、これだけ自分のお芝居や感覚や動きが変化していくことは、なかなかない気がしますね」


台本の読み方も深まり、当初は、愛する人のために戦う半面、自分勝手でもある響の解釈に悩んだそうですが、「“自分はこうありたい”というゴールに向かって突き進む人。その過程に戦いがある」と捉えて以降、一貫性をもってシンプルに演じられるようになったといいます。

「劇場版では“娘に父親として認めてもらうこと”を最終ゴールに、響を演じました。ラストがどう見えるかは、皆さんの想像次第ですが、僕はしっくりきています。楽しんでもらえたら嬉しいです」

人に理解されようがされまいが、自分は自分

実は大学時代に怪我をするまで、サッカー一筋だった竹内さん。「プロのサッカー選手になるのは無理だと20歳で気づいてよかったです。それほど今、俳優の仕事が好きで、やりがいを感じています」。

目標とする将来像は明確にありますが、最近あまり口にしなくなったそうです。

「昔は、自分の理想像を人に話していたんです。それはたぶん“僕はこうなんです”と理解してもらいたい承認欲求が先に来ていたから。でも今は、人に理解されようがされまいが、自分は自分という感覚があるので、話す必要はないなと感じていて。もちろん、まだやっと地に足がついたくらいで、なりたい自分にはほど遠いですけど、ここからもっと行けるという予感はあります。もっと勉強して、自分を磨いて、より自分も楽しめるようになっていけたらなと思います」

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自分に正直に生きていくことを大切にしたいです

ブレない芯を持つ30歳は、「僕はそんなに器用じゃないので、休養も大事にしたい」とも話します。ハードな撮影を乗り越えた後で、大切な仲間とゆったり過ごす時間にやすらぎと充足を覚えるそう。

「僕は海よりも山派なので、そこに緑があったら最高ですね。豊かな自然には、やっぱりすごく癒やされます。最近、自分に合う場所はどこなんだろう? 自分に合うものは何だろう?って、よく考えるんですよ。この1年くらい、食べるものと飲むもの、着るものや運動の仕方をコントロールしてきたら、体調がよくて。体の声を聞くというんですかね。自分に正直に生きることを大切にしたいです」

ちなみに2024年は、本作品を筆頭に出演作の公開が続くとのこと。

「作品をつくっている期間は、楽しいけれど、しんどくなることもあります。2024年はいろいろな意味で、溜め込んできたものを発散する年になると思うので、より活発に動いて、新しい刺激を受けていきたいですね」

「最近、人の顔の写真を撮ることが楽しくて。今までは興味なかったのに急に撮りたくなって、カメラを3台買っちゃったんです。たぶん、写真に関しては撮られるより撮るほうが好きですね(笑)」

竹内涼真(たけうち・りょうま)
1993年、東京都出身。2013年にデビュー。2014年に『仮面ライダードライブ』で主演を務め、『ひよっこ』『過保護のカホコ』などへの出演で注目を集める。近年の主な主演作は、テレビドラマ『テセウスの船』『六本木クラス』、映画『アキラとあきら』、ミュージカル『17 AGAIN』など。

映画『劇場版 君と世界が終わる日に FINAL』

ⓒ 2024「君と世界が終わる日に」製作委員会

ⓒ 2024「君と世界が終わる日に」製作委員会

日本テレビとHuluの共同製作でSeason4まで放送・配信された、間宮 響(竹内涼真)を主人公とする人気ドラマシリーズの完結編。物語の舞台は、ゴーレムと呼ばれるゾンビが人を襲う終末世界。最愛の人を失った響は、それぞれに目的を持った5人の男たちとともに、人類最後の希望の都市「ユートピア」のタワーへ潜入するが──。

監督/菅原伸太郎
脚本/丑尾健太郎
出演/竹内涼真、高橋文哉、堀田真由ほか
URL/https://kimiseka-final.jp/
2024年1月26日(金) 全国東宝系にて公開

この記事の掲載号

『家庭画報』2024年02月号

家庭画報 2024年02月号

撮影/筒井義昭 スタイリング/徳永貴士〈SOT〉 ヘア&メイク/佐藤友勝 取材・文/岡﨑 香

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