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オーストリアの“第2の国歌”にしてウィーンの誇り。『美しく青きドナウ』誕生の物語

2024.02.15

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クラシック音楽を楽しく学べるトリビアを毎日お届け。

クラシックソムリエが語る「名曲物語365」 難しいイメージのあるクラシック音楽も、作品に秘められた思いやエピソードを知ればぐっと身近な存在に。人生を豊かに彩る音楽の世界を、クラシックソムリエの田中 泰さんが案内します。記事の最後では楽曲を試聴することができます。連載一覧はこちら>>

第168回 ヨハン・シュトラウス2世『美しく青きドナウ』

イラスト/なめきみほ

オーストリア“第2の国歌”として愛される人気曲

今日2月15日は、“ワルツ王”ヨハン・シュトラウス2世(1825~99)の『美しく青きドナウ』の初演日です。

ドイツ南部の森林地帯に端を発し、ヨーロッパ10か国をゆったりと流れて黒海に至るドナウ川。その美しい姿が目に浮かぶようなこのワルツは、毎年1月1日に行われ、世界各地に中継される「ウィーン・フィル ニューイヤーコンサート」の定番中の定番曲です。

作品の完成は1867年。シュトラウス41歳の時でした。プロイセン王国との戦争に敗れ、悲しみと不安に沈むウィーンにあって、無限に変わらない自然に目を向けたシュトラウスは、世間の喧騒をよそに、とうとうと流れ続けるドナウ川の中にウィーンの心を見いだし、それを音楽で表現したといわれています。


そしてこの曲を一躍有名にしたのが、作曲と同じ1867年に開催された「パリ万国博覧会」での演奏でした。以来、オーストリアでは、“第2の国歌”と呼ばれるほどに愛され、ウィーンの人々の誇りとなっている名曲です。


田中 泰/Yasushi Tanaka
一般財団法人日本クラシックソムリエ協会代表理事。ラジオや飛行機の機内チャンネルのほか、さまざまなメディアでの執筆や講演を通してクラシック音楽の魅力を発信している。
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