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蓄音機を発明したエジソンが、その普及のために目をつけたピアニストとは?

2024.02.11

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クラシック音楽を楽しく学べるトリビアを毎日お届け。

クラシックソムリエが語る「名曲物語365」 難しいイメージのあるクラシック音楽も、作品に秘められた思いやエピソードを知ればぐっと身近な存在に。人生を豊かに彩る音楽の世界を、クラシックソムリエの田中 泰さんが案内します。記事の最後では楽曲を試聴することができます。連載一覧はこちら>>

第164回 ラフマニノフ『前奏曲嬰ハ短調“鐘”』

イラスト/なめきみほ

イラスト/なめきみほ

発明王エジソンとラフマニノフの接点がここに

今日2月11日は、アメリカの“発明王”トーマス・エジソン(1847~1931) の誕生日です。

「白熱電球」をはじめとしたエジソンによる数多くの発明の中でも、我々の生活に最も大きな影響を与えた発明品の筆頭が、録音&再生装置である「蓄音機(1877年発明)」です。

自ら「エジソン・スピーキング・フォノグラム社」を設立し、蓄音機の普及に尽力していたエジソンの目にとまったのが、1918年秋にロシアからアメリカに渡ってきたラフマニノフ(1873~1943)でした。エジソン社とのレコーディングの話は、新天地アメリカでの生活資金を欲していたラフマニノフにとっても渡りに船。ここに、史上空前のピアニスト、ラフマニノフの演奏が記録されることとなったのは、喜び以外の何物でもありません。


収録曲は、ラフマニノフ若き日の代表作『前奏曲嬰ハ短調“鐘”』を含む全10曲。録音状態の悪さにもかかわらずレコードがよく売れたのは、エジソンの革新的技術とラフマニノフの神業的ピアニズムへの期待そのものですね。


田中 泰/Yasushi Tanaka
一般財団法人日本クラシックソムリエ協会代表理事。ラジオや飛行機の機内チャンネルのほか、さまざまなメディアでの執筆や講演を通してクラシック音楽の魅力を発信している。
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