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破産同然のオッフェンバックが、起死回生の思いを込めて手がけたオペラ『ホフマン物語』

2024.02.10

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クラシック音楽を楽しく学べるトリビアを毎日お届け。

クラシックソムリエが語る「名曲物語365」 難しいイメージのあるクラシック音楽も、作品に秘められた思いやエピソードを知ればぐっと身近な存在に。人生を豊かに彩る音楽の世界を、クラシックソムリエの田中 泰さんが案内します。記事の最後では楽曲を試聴することができます。連載一覧はこちら>>

第163回 オッフェンバック オペラ『ホフマン物語』

イラスト/なめきみほ

イラスト/なめきみほ

波乱万丈な生涯を送ったオッフェンバックの代表作

今日2月10日は、オッフェンバック(1819~80)のオペラ『ホフマン物語』の初演日です。

ドイツ・ケルンに生まれ、パリに移住したオッフェンバックは、1855年のパリ万国博覧会時に、自らの作品を理想的に上演するための劇場「ブフ=パリジャン座」を開設。オペレッタを次々に発表します。

そしてついに、1858年公開の『地獄のオルフェ(天国と地獄)』が、228回上演という大成功を収め、オッフェンバックは、フランス第2帝政下で最も人気の高いオペラ作曲家となったのでした。


しかし、その劇場が2年でつぶれ、破産同然の身となったオッフェンバックは、起死回生の思いを込めて、初の本格的な幻想的オペラ『ホフマン物語』を手がけます。完成目前に力尽きてこの世を去ったオッフェンバックの遺志を継いだのが同時代の作曲家エルネスト・ギロー(1837~92)でした。1881年2月10日に、彼の補筆完成によって行われた初演は大成功を収め、オッフェンバックの名は永遠不滅のものとなったのです。


田中 泰/Yasushi Tanaka
一般財団法人日本クラシックソムリエ協会代表理事。ラジオや飛行機の機内チャンネルのほか、さまざまなメディアでの執筆や講演を通してクラシック音楽の魅力を発信している。
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