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なんとなく不調の原因は体内に蓄積した有害物質かも。積極的に摂りたい「体の毒出しフード」とは?

2024.01.17

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しなやかで元気な血管を保つことは、健康長寿のために欠かせません。日常生活で気をつけたいこと、健康な血管維持のためにできることを2回にわたってお届けします。前回の記事はこちら>>>

※この記事は、発売中の『からだにいいこと』2024年2月号より一部抜粋・再編集しています。


 体じゅうの有害物質を血管から追い出して健康に!

教えてくれたのは…杉岡充爾(じゅうじ)先生杉岡充爾(じゅうじ)先生

杉岡充爾(じゅうじ)先生

循環器専門医、抗加齢医学専門医。すぎおかクリニック院長。救急医療の経験から予防医学の大切さを訴え、各種メディアで活動。著書に『血管・血流の強化書』(新星出版社)他。


私たちの体は、日々食べるもので作られています。ところがそのなかには、栄養のほか、体をむしばむ“有害物質”も含まれているそう。

「気分が沈む、疲れやすいなどの多くは、体じゅうに蓄積した有害金属が原因です」と、医師の杉岡充爾先生。


有害金属とは、水銀や鉛、カドミウム、アルミニウムなどのこと。食べた覚えがなくても、身近な食品などを通じて少しずつ体に取り込まれるおそれが。心不全や認知症との関連も指摘されています。

「体内に入る量を減らしつつ、排出に役立つ栄養を摂り、“出す”ことにも力を入れるのがおすすめです」

ただし、やみくもに栄養を摂るだけでは効果を発揮しきれません。

「栄養は、血管を通じて全身へと運ばれます。まずは血管内の詰まりを取る『毒出し食材』を食べ、血流を改善。それから有害金属の排出に効く食材を食べれば、デトックス効果は抜群に」

体内にたまった有害物質は、“なんとなく不調”の原因にも

だるさやイライラをはじめ、病院を受診するほどではない“なんとなく不調”。杉岡先生によると、その多くは、知らないうちに食べ物から摂取してしまった有害物質によるもので、一度に摂取するのは微量でも、長年の蓄積が不調を引き起こすことにつながるそう。

〔糖・脂が血管を攻撃する〕血管を狭めて栄養の運搬を妨害

糖質や脂質を摂りすぎると、「AGE」という物質が作られます。これが血管を狭める「プラーク」の材料に。血液の流れを低下させ、せっかく摂った栄養が全身に行き渡らない状態を作ってしまいます。


プラークを作りやすい食材・・・洋菓子/焦げ/フランクフルト/揚げ物(古い油)/マヨネーズ/食品添加物  

〔有害金属が臓器にたまる〕組織に蓄積されてさまざまな不調を起こす

食べ物から体内に入った有害金属は、血管を通じて全身のあらゆる組織へと運ばれ、少しずつ蓄積。さまざまな臓器の機能を低下させ、認知症や心不全、腎機能障害といった病気の原因になることも。

有害金属を多く含む食材・・・・古い家の水道水/ホイル焼き/缶入りトマトソース/有機栽培でない玄米/マグロなど大きな魚/ひじきなど

体内にたまった有害物質を追い出すには?

有害物質が体内に入ってくること自体を完全に防ぐのは至難の業。追い出すために、食材や栄養素の力を借りましょう。

●STEP 1●血管の毒出し
→血管の通りを改善。栄養が届く状態を作る

体内に取り込まれた栄養は、血管を通って全身へ運搬されます。まずは血管内のプラークを除去し、しなやかで血液の流れやすい血管を回復させることが“毒出し”の第一歩。

〔タウリン〕血中の中性脂肪も血圧も下げる
貝類やイカ、タコが含むタウリンは、血中の中性脂肪や血圧を下げて血管の負担を軽減。水に溶けるため、鍋物や汁物で食べましょう。

〔アディポネクチン〕血管内のゴミを回収し、壁の傷も修復
血管内にできたプラークを取りのぞきつつ、傷ついた血管も修復。血管にとって最強の味方で、大豆やトマトなどを食べると増加。

〔カリウム〕余計な塩分を排出。血管を広げる効果も
塩分を排出して血圧を下げつつ、血管自体を広げる働きも。バナナやビーツ、ゴーヤから摂って。加熱すると壊れるので、生食が◎。


●STEP2●臓器の毒出し
→有害物質を追い出し全身も脳も元気復活

こういった「毒出し食材」を食べると、栄養素が血管経由で全身へと運ばれます。臓器をむしばむ有害金属を排出でき、自然と元気に。 集中力・認知力の低下や、貧血などの不調の改善にも。

〔キレート成分〕有害物質をキャッチしそのまま体外へ
りんごのペクチン、玉ねぎのケルセチン、ごぼうのイヌリンなどは、有害金属にくっつき、そのまま体外に排出する成分。

〔メチオニン〕肝臓の働きを高め有害物を排出
カリフラワー、ブロッコリー、芽キャベツなどアブラナ科の野菜に含まれるメチオニンは、硫黄を含むアミノ酸の一種。肝機能を高め、有害物の排出を助けます。



『からだにいいこと』の記事一覧はこちら>>


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2月号の試し読みはこちら>>>

この記事は、『からだにいいこと』2024年2月号の内容を抜粋・再構成したものです。 監修/杉岡充爾

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