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石川「岩のり雑煮」を味わう。奥深いあごだしの中に、磯の香が立ち上る

2023.12.25

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〔特集〕名旅館で出合うふるさとの味 日本全国「お雑煮」巡り 正月の祝い膳に欠かせない「お雑煮」は、地域ごとの違いが鮮明に残るきわめて特異な日本の食の遺産です。その時期ならではの地場の産物や縁起物を使った全国の名宿のお雑煮で、新春の旅に出かけましょう。前回の記事はこちら>>

・特集「日本全国お雑煮巡り」の記事一覧はこちら>>

石川の「岩のり雑煮」

珠洲の塩と輪島の醬油で味をととのえた岩のり雑煮。

奥深い“あごだし”の中に、磯の香が立ち上る

能登半島の西側の海岸、外浦は、日本海でも海藻の種類が多い海域として知られています。なかでも岩のりは12月半ば以降の厳冬期に岩礁の上で新芽を出し、寒さが厳しい年のものほど色や香りが増すとされます。

天然の岩のり採りは海女たちの冬の仕事。荒波の中で岩礁に生えた新芽を指先でむしり取る。

輪島市にある料理旅館「いろり庵 藤六」でお正月に出されるのは、生の岩のりと、地元でマルと呼ばれるホソトビウオの煮干しでとっただし(あごだし)で仕立てた岩のり雑煮。上品で奥深いだしの風味と、岩のりから香り立つ磯の香。新年を寿ぐにふさわしい、素朴ながら清々しい味わいです。


部屋数は4室のみ。能登の魚介や山菜などを生かした素朴な料理を、炭火の熾った囲炉裏を囲んでいただくことができる。

いろり庵 藤六(いろりあん とうろく)
石川県輪島市町野町広江
TEL:0768(32)1006

(次回へ続く。この特集の一覧>>

この記事は2008年1月号「お雑煮とおせちの旅」を再編集したものです。料理内容等は現在と異なる場合があります

この記事の掲載号

『家庭画報』2024年01月号

家庭画報 2024年01月号

撮影/大泉省吾、齋藤幹朗、三苫正勝、本誌・坂本正行 取材・文/遠藤綾子、瀬川 慧、西村晶子、森山弥生

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