カルチャー&ホビー

「純喫茶のクリームソーダ」が今人気!心躍る一杯を求め足を運びたい2軒

2024.01.05

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今、世代を超えて世界が夢中 ときめく!昭和レトロの魅力 1926年から89年までと長く続いた昭和の時代。特に70年代、80年代のカルチャーが、1997年から2012年に生まれたZ世代には、今、魅力的に映っているといわれます。特集前半ではノスタルジーとポップさが渾然一体となった昭和レトロの作品やアイテムを、後半ではシティポップの魅力をたっぷりお届けします。前回の記事はこちら>>

心躍る純喫茶のクリームソーダ

キラキラと泡が輝くソーダ水に、バニラアイスクリームと真っ赤なチェリー。

「クリームソーダは老若男女の心の奥に眠るキュンとした気持ちを掘り起こすような存在です。唯一無二の空間で、少し慌ただしい日常から離れて華やいだ気分に浸りたい日に楽しむメニュー」と話すのは、2000軒を超える純喫茶に足を運び、その文化遺産的な魅力を広く発信する、東京喫茶店研究所二代目所長の難波里奈さん。

チェーン店のカフェが世に席捲する中で、若い世代が「見たことのない特別な場所」として熱く支持するのがレトロな趣の喫茶店。店を作ったオーナーによるオリジナルの世界観が漂う喫茶店を難波さんは「活ける博物館」と称します。


こっくりとしたセピア色の世界に、カラフルなときめきをもたらすのがクリームソーダ。昭和・平成・令和の乙女たちを魅了し続けます。

6色に輝く「喫茶ソワレ」のクリームソーダ

フランスの田舎の教会をイメージして作られた店内では、創業者と親交の深かった東郷青児の絵画や池野禎春の彫刻作品が店内の随所で楽しめる。5色のゼリーが炭酸水に浮かぶ名物「ゼリーポンチ」に加え、6色展開の「クリームソーダ」も大人気。母娘孫の3代が揃って来店する姿も時折見られるという。

喫茶ソワレ
住所:京都市下京区西木屋町通四条上ル真町95
TEL:075(221)0351
営業時間:13時~18時(LO)、土曜・日曜・祝日~18時30分(LO)
定休日:月曜
クリームソーダ各700円、ゼリーポンチ750円

2色のソーダがロマンティック。「ジュリアン」のペアソーダ

グラス中央の仕切りを境にグリーンとピンクのソーダが左右対称に注がれる「ペアソーダ」。片方にはアイスクリーム、もう片方には生クリームがのる。グラスは既に廃番で、お店に残るのは4個のみ。アンバー色の照明と大きな丸い窓の空間も心に残る、藤沢が誇るレトロ喫茶遺産。

ジュリアン
住所:神奈川県藤沢市藤沢110
TEL:0466(22)7955
営業時間:10時~18時(土曜11時~)
定休日:日曜・祝日
ペアソーダ780円

(次回へ続く。)

特集「ときめく!昭和レトロの魅力」の記事一覧はこちら>>>

この記事の掲載号

『家庭画報』2024年01月号

家庭画報 2024年01月号

撮影/大泉省吾

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