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ニコレのフルートの音色に耳を傾けて。バッハが手がけた最晩年の傑作『音楽の捧げもの』

2024.01.22

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クラシック音楽を楽しく学べるトリビアを毎日お届け。

クラシックソムリエが語る「名曲物語365」 難しいイメージのあるクラシック音楽も、作品に秘められた思いやエピソードを知ればぐっと身近な存在に。人生を豊かに彩る音楽の世界を、クラシックソムリエの田中 泰さんが案内します。記事の最後では楽曲を試聴することができます。連載一覧はこちら>>

第144回 J・S・バッハ『音楽の捧げもの』

イラスト/なめきみほ

フルートの名手ニコレが残した最良の遺産

今日1月22日は、スイスのフルート奏者オーレル・ニコレ(1926~2016)の誕生日です。

12歳でステージに立ち、1948年にジュネーブ国際コンクールで優勝を果たしたニコレは、伝説の名指揮者フルトヴェングラーに寵愛されて、彼が率いるベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席フルート奏者を務めます(1950~59)。

ソリストとしても活躍した彼のレパートリーの中心にあったのがJ・S・バッハ(1685~1750)の音楽でした。中でも『音楽の捧げもの』のすばらしさは破格です。音楽愛好家として名高いフリードリヒ大王の主題をもとにバッハが完成させたこの作品は、「深い恭順の心とともに、ひとつの音楽の捧げものを陛下に献呈いたします」というバッハの手紙によって『音楽の捧げもの』と呼ばれるようになった名曲です。


作品の完成は1747年。次男カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(1714~88)が仕えるフリードリヒ大王を表敬訪問したバッハが手がけた最晩年の傑作です。



田中 泰/Yasushi Tanaka
一般財団法人日本クラシックソムリエ協会代表理事。ラジオや飛行機の機内チャンネルのほか、さまざまなメディアでの執筆や講演を通してクラシック音楽の魅力を発信している。
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