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ココ・シャネルが支援した画期的なバレエ作品。ストラヴィンスキーの『春の祭典』

2024.01.10

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クラシック音楽を楽しく学べるトリビアを毎日お届け。

クラシックソムリエが語る「名曲物語365」 難しいイメージのあるクラシック音楽も、作品に秘められた思いやエピソードを知ればぐっと身近な存在に。人生を豊かに彩る音楽の世界を、クラシックソムリエの田中 泰さんが案内します。記事の最後では楽曲を試聴することができます。連載一覧はこちら>>

第132回 ストラヴィンスキー バレエ『春の祭典』

イラスト/なめきみほ

同時代の文化に貢献したココ・シャネルの功績

今日1月10日は、ココ・シャネル(1883~1971)の命日です。

世界最高峰のファッションブランドを築き上げた彼女の功績の1つが、同時代の文化への貢献でした。今やクラシック史上屈指の名作に数えられるストラヴィンスキー(1882~1971)のバレエ『春の祭典』への援助はその筆頭。莫大な人件費がかかる『春の祭典』の再演が可能となったのは、ココ・シャネルからの30万フランにもおよぶ援助ゆえだというのですから驚きです。

伝説的な初演は1913年5月29日パリ・シャンゼリゼ劇場。強烈なリズムと陶酔の音楽は賛否両論。会場は演奏中から拍手喝采と怒号が飛び交い、まさに収拾がつかない状態だったと伝えられます。まさに、時代を超越した画期的な作品ゆえの出来事でしょう。


名作誕生の裏にシャネルあり。人類の存在を知的生命体に届ける使命を帯びて宇宙を飛行する宇宙探査機ボイジャーの「ゴールデンレコード」に、J・S・バッハ、モーツァルト、ベートーヴェンの作品とともに『春の祭典』が搭載されたことをシャネルが知ったら、どれほど喜んだことでしょう。


田中 泰/Yasushi Tanaka
一般財団法人日本クラシックソムリエ協会代表理事。ラジオや飛行機の機内チャンネルのほか、さまざまなメディアでの執筆や講演を通してクラシック音楽の魅力を発信している。
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