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“ロシアのショパン”が残した若き日の名旋律。スクリャービンの『ピアノ協奏曲』

2024.01.06

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クラシック音楽を楽しく学べるトリビアを毎日お届け。

クラシックソムリエが語る「名曲物語365」 難しいイメージのあるクラシック音楽も、作品に秘められた思いやエピソードを知ればぐっと身近な存在に。人生を豊かに彩る音楽の世界を、クラシックソムリエの田中 泰さんが案内します。記事の最後では楽曲を試聴することができます。連載一覧はこちら>>

第128回 スクリャービン『ピアノ協奏曲』

イラスト/なめきみほ

イラスト/なめきみほ

“ロシアのショパン”が残した若き日の名旋律

今日1月6日は、ロシアの作曲家アレクサンドル・スクリャービン(1872~1915)の誕生日です。

1872年にモスクワで生まれたスクリャービンは、19世紀末のロシアとヨーロッパを舞台に活躍した異才です。モスクワ音楽院においては、同級生であったラフマニノフ(1873~1943)と作曲やピアノの腕前を競い合った仲でもありました。ピアニストとしては、ラフマニノフ以上に有望視されていた時期もあったというのですから相当な腕前だったといえそうです。

作曲家としてのスクリャービンは、ショパンやリストの影響を強く感じさせる初期のものから、音と色彩を結びつけることよって五感を刺激する音楽の試みへと変化を遂げます。その成果は、20世紀の前衛的な作曲家たちにも大きな影響を与えています。


その彼が残した唯一の『ピアノ協奏曲』が作曲されたのは1896年から97年にかけて。ショパンの影響を大きく受けていた時期の作品だけに、その音楽からは、若々しい感性が匂い立つようです。なるほど、スクリャービンが「ロシアのショパン」と呼ばれることにも納得です。


田中 泰/Yasushi Tanaka
一般財団法人日本クラシックソムリエ協会代表理事。ラジオや飛行機の機内チャンネルのほか、さまざまなメディアでの執筆や講演を通してクラシック音楽の魅力を発信している。
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