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秋元康さん「トップアイドルは、思い出のインデックス」。ヒット曲が時代を超えて愛される理由

2023.12.28

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今、世代を超えて世界が夢中 ときめく!昭和レトロの魅力 1926年から89年までと長く続いた昭和の時代。特に70年代、80年代のカルチャーが、1997年から2012年に生まれたZ世代には、今、魅力的に映っているといわれます。特集前半ではノスタルジーとポップさが渾然一体となった昭和レトロの作品やアイテムを、後半ではシティポップの魅力をたっぷりお届けします。前回の記事はこちら>>

トップアイドルは、思い出のインデックス
── 秋元 康(作詞家)

歌は人の記憶と結びついています。僕はよく「思い出の目次」というのですが、流行歌が流れた時、あの頃放課後、電車に乗ってよく歌ったなとか、恋をしていたなと、当時の記憶がパーンと広がるわけです。松田聖子さん、中森明菜さん、小泉今日子さんが、昭和を代表するアイドルと評価されるのは、ヒット曲の数々が、多くの人の記憶に強く残っているからだと思います。

聖子さんのオールディーズを思わせる歌声。聖子ちゃんカットの流行など、常に話題の中心でした。明菜さんの一筋縄ではいかない個性、漂う儚さや神秘性に惹かれた人も多いでしょう。小泉さんは、「アイドルは着せ替え人形じゃない、自分は自分」という強烈な存在感を残しました。

ヒット曲に乗って伝わるのは、彼女たちの個性や生き方。そこに同じ時代を生きる者としての親近感が湧いた。「アイドルは手の届く高嶺の花か、手の届かない隣のお姉ちゃんか、どっちかなんだ」というのは阿久 悠さんの言葉ですが、本来偶像である存在に、ファンは自分を投影するものです。時代を超えて思い出の目次であり続ける、その事実が彼女たちをトップアイドルたらしめているのです。(談)

秋元 康

1958年、東京都生まれ。高校時代から放送作家として頭角を現し、『ザ・ベストテン』他数々の番組構成を手がける。1983年から作詞家として、美空ひばり「川の流れのように」などヒット曲を生む。AKB48グループ、坂道シリーズの総合プロデューサーでもある。


衣装やヘアメイクを真似た“なりきり”がZ世代で流行する80年代アイドルのヒット曲。「K-POPやダンスミュージックで育った世代には、当時の楽曲の強いメロディや歌声が新鮮に映っている」と秋元さん。写真右から・「ガラスの林檎」のB面に収録されるもCMソングに起用され、のち両A面シングルに。松田聖子「SWEET MEMORIES」(1983年)/ソニー・ミュージックレーベルズ 2023年11月、彼女自身がセルフカバーし6年ぶりの歌声を披露した話題の一曲。中森明菜「北ウイング」(1984年)/ワーナーミュージック・ジャパン 秋元 康さんが詞を手がけ、アイドルの常識を打ち破った革命的一曲。小泉今日子「なんてったってアイドル」(1985年)/ビクターエンタテインメント

(次回へ続く。)

特集「ときめく!昭和レトロの魅力」の記事一覧はこちら>>>

この記事の掲載号

『家庭画報』2024年01月号

家庭画報 2024年01月号

撮影/鍋島徳恭 スタイリング/阿部美恵

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