2024年は10年サイクルの運気が始まる、新たなスタートの年
2023年の干支は「癸卯（みずのとう）」で、10年サイクルで巡る運気の、最後の気の年でした。改めて2023年を振り返ってみると、終わったものや消えていったものがたくさんあり、世代交代なども含めて、さまざまな新旧の入れ替わりが行われた年だったと思います。そしてゆっくりとではありますが、この数年に大きく変化したことの方向性も示され始めています。
そんな中で迎える2024年の干支は、「甲辰（きのえたつ）」です。「甲」は“木の陽の気”で、植物が堅い種の殻を突き破り、芽を出した姿を現す文字とされ、まっすぐな一本の木も意味します。五行十干（東洋の5つのエレメント）の巡りでは、10年サイクルの最初の気で、新たな運気が始まる年です。
十二支は「辰」。文字の由来は「震」で、物事が大きく揺れ動き、ダイナミックに変貌を遂げていくエネルギーに満ちた姿を、天翔ける辰（龍）になぞらえたともされています。「辰」は十二支の中で唯一、神話の中の架空の動物。型にはまらないスケールの大きな未来への理想を持つことで、運を切り開く力をパワーアップさせることができる時です。
大きな理想を掲げ、自ら行動に移して。最大幸運日の元日は幸運の種を撒くチャンス！
そんな「甲」と「辰」の運気を持つ2024年は、物事が目に見える形で大きく変化し、生まれ変わっていく時代。良くも悪くも驚くような変化が起こりやすく、私たちの生活も大きく揺れ動いていくでしょう。その変化を良いものにできるかどうかは、私たち次第です。“あの人がこうしているから私もそうする”ではなく、“自分はどうしたいか”をしっかりと意思表示をすることが大切です。
大きな理想を持つべき年ですが、これまでと同じ価値観で描いた夢や、過去にあったことを追いかけるような夢では、2024年の運気の波には乗れません。これからの未来を考えて夢を描き、それを叶えるために、些細なことでもいいので行動を起こしましょう。また、思いついた夢や希望を日記に記し、その思いを丁寧に育てていくのも2024年にはおすすめの開運行動です。特に2024年元日は、年に数回しかない大吉日の「天赦日」、大きな幸運の種まきにいい「一粒万倍日」、物事を始めるのに最適な「甲子」という、3つの吉日が重なる最大幸運日。ぜひ、新しいダイアリーに大きな夢と希望を記しましょう。
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水晶玉子東洋・西洋の枠を超えて、幅広く占術を研究。特に日本古来の暦を駆使した開運メソッドの提案や、季節の移り変わりごとに伝統行事や暮らしの中の慣わしなどを解説するSNSの歳時記コラムが人気を博す。テレビや雑誌、Webサイトで多種多様な占いを展開し、その的中率で圧倒的な人気を誇る。著書に『水晶玉子のオリエンタル占星術 開運暦』（集英社）、『怖いほど運が向いてくる！ 四柱推命 決定版』（青春出版社）など多数。
