2023年12月6日
～魚座で海王星が順行～
――この時期はどんな流れになるのでしょう。ジョニー楓さん：2023年の6月30日から逆行していた「予兆や幻想」を促す海王星が、魚座25度で順行します。どの星座も25度は、結晶化する、要するに「形に落とし込もうという動き」になります。
また、複数に物が増えがちな柔軟宮は、余分な部分をここで全部刈り取ります。つまり、「間違った方向に伸びていることや、無駄に複数に散らかった部分」が、海王星の力によって「全部カットされていく」というわけです。
魚座と同じ柔軟宮に属する星座（乙女座、双子座）に例えると、乙女座は、目に見える部分での整理整頓ということになりますが、その真反対となると「目に見えない部分での整理整頓」が魚座では行われていくことになります。ちなみに双子座は、増えすぎた仮説を整理整頓していくということになります。
自然が人間のためにあるわけではないように、宇宙も人間のためにあるわけではありません。従って、ここで整理整頓の対象になるのは、善悪問わず宇宙から、間違っている、あるいは無駄と判断されたものだということになります。
この時期に、急に廃れていくものや、もしくはいよいよ衰えていくものなどは、次の時代に不要ということなのかもしれません。
2012年、海王星の魚座入りとともに野田佳彦内閣から安倍晋三内閣へと変わり、失われた20年を取り戻すべく生まれたアベノミクスが始まった年です。
しかし、それが残したものは？というと、確かに株価やビットコインの上昇はありましたが、金融と実際の経済の乖離？もしくは現在の円安や火がついた値上がりとの関係は……？また2012年は、お隣の中国でも習近平氏が最高指導者になり、少し前の爆買いから、失速気味に見える今の中国経済の今後は……？
金融や経済に限らず、皆さまの身近なところでも2012年あたりから始まった流行りが徐々に廃れていく、あるいは目に見えることだけではなく心の関心が徐々に薄れている、みたいな海王星が創り出した「幻想（イリュージョン）」の影響の心当たりを少なからず感じる気もします。
ただ、1985年に制定された性別を問わず、意欲や能力に応じて均等な待遇を受けられる男女雇用機会均等法も結果的に女性の家庭離れが増え、今の少子化に繋がったみたいに、その時はとても活気的だったし最善だったことも確かなはずです。なので、何かのせいにしたり恨んだりするのは違うということになります。時代や流行り廃りの運命みたいなことなのだと思います。また、そこまで予測できる占い師になれるよう今後も精進したいと思います。
あと約２年間は、魚座に海王星が滞在していますが、2012年から始まった魚座海王星が創り出した幻想（イリュージョン）の明らかな終盤に、この時期を境に差し掛かってきます。
2024年上半期はどんな運勢になる？ジョニー楓の12星座占い【全体運】ジョニー楓さん
雑誌連載や、個人セッションなど多岐にわたって活躍し、著名人からの鑑定の依頼も絶えない。タロットカードや、ダイスなども使い複合的に占う。インスタグラム／公式ブログ
絵／植田志保（
shiho-ueda.com/）
