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「ねむの木学園」を築いた宮城まり子さん、障害を持つ子どもたちに捧げた生涯

2023.12.12

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学園は今年(2007年)で創立40年目を迎えました。私が今でも大切にしていることは一人一人の子どもとしっかりと向き合うこと。今日のあの子がどういう気分でいて、どれくらいお熱があって、どういう状態にあるかということを私は知っていなければならない責任があると思うんです。それには努力が必要です。なかには正直言ってウマが合わない子もいるけれど、その子とうまくいくように努力します。続けることには努力は欠かせないのです。

今では、ねむの木学園は、独自の絵の教育をする場所として、知っていただけるようになり、これまでに日本だけでなく、ニューヨーク、スイス、スウェーデンなどで展覧会を開催してきました。今年(2007年)6月には六本木、7月、8月は米子の美術館でも展覧会を開き、最近では絵を描いたアーティストたちが歌も披露しています。

六本木ではシーファー・アメリカ駐日大使も来てくださったので、子どもたちが耳で聞いて覚えた英語の「アメージング・グレース」をアメリカのアレンジで歌い、お聞かせしました。大使は「今度の独立記念日に正式にご招待しますから、歌っていただけませんか」とおっしゃってくださいました。障害のある子どもたちが文化交流の役割を担えることはとても嬉しい出来事でした。


秋には恒例の運動会が行われますが、この運動会の演目を考えるのも、私は大好きです。手でやるタップダンスは足が不自由でも参加できるし、真っ赤な車椅子に乗る子と、少し歩ける子がそれを押して歩くという“銀色の轍”も素敵だなと思ってやりました。また、運動会は礼儀作法を学ぶために始めた裏千家のお点前を披露する場にもなっています。

こうした学園での生活、最近は子どもたちから「心を教えて」という声が多くなりました。「お母さん、お茶の心を教えて」と。だから、うちは心の学校だと思っています。

特集「ねむの木学園 宮城まり子が築いた心の学校」の記事一覧はこちら>>

この記事の掲載号

『家庭画報』2023年12月号

家庭画報 2023年12月号

撮影/齋藤幹朗 構成・文/山下シオン

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