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ベートーヴェンの黄金期に生まれた『ヴァイオリン協奏曲』は“1粒で2度おいしい”!?

2023.12.23

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クラシック音楽を楽しく学べるトリビアを毎日お届け。

クラシックソムリエが語る「名曲物語365」 難しいイメージのあるクラシック音楽も、作品に秘められた思いやエピソードを知ればぐっと身近な存在に。人生を豊かに彩る音楽の世界を、クラシックソムリエの田中 泰さんが案内します。記事の最後では楽曲を試聴することができます。連載一覧はこちら>>

第114回 ベートーヴェン『ヴァイオリン協奏曲』

イラスト/なめきみほ

イラスト/なめきみほ

1粒で2度おいしいヴァイオリン協奏曲の魅力とは

今日12月23日は、ベートーヴェン(1770~1827)の『ヴァイオリン協奏曲』初演日です。(1806年)

ベートーヴェンが完成させた唯一のヴァイオリン協奏曲である同曲が作曲されたのは1806年。ベートーヴェンの黄金期にあたる“傑作の森”の中心にそびえ立つ大樹のような作品です。

その気品ある美しさと、規模の大きさによって、「ヴァイオリン協奏曲の王者」とたたえられる作品ですが、初演の際にはそのスケールの大きさが、当時の軽妙洒脱な作品に慣れた聴衆に受けなかったとも伝えられています。


初演後も、しばらくは評価の定まらない時代が続いた中、1844年5月27日に、当時10代前半だった天才ヴァイオリニスト、ヨーゼフ・ヨアヒム(1831~1907)が演奏したことによってようやく真価が認められ、今では、メンデルスゾーン&ブラームスの作品とともに、“3大ヴァイオリン協奏曲”の1つに数えられる名曲です。

完成の翌年、ベートーヴェン自身の手によって、ピアノ協奏曲に編曲されたことにもご注目あれ。


田中 泰/Yasushi Tanaka
一般財団法人日本クラシックソムリエ協会代表理事。ラジオや飛行機の機内チャンネルのほか、さまざまなメディアでの執筆や講演を通してクラシック音楽の魅力を発信している。
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