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〈漫画家tamtamさんと保護犬・保護猫〉預かりボランティアとして14頭と暮らす日々を漫画に[ウチもふ特別版]

2023.11.28

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保護猫のこいちゃん。生まれつき目が見えず、てんかんという病気を持っています。

私とウチもふ――縁あって1つ屋根の下 縁あって、共に暮らすことになった大切なパートナー、ウチもふ(犬&猫)。この連載では、読者の皆さまのウチもふベストショットを紹介してまいります。詳細・応募方法はこちら>>

さらに毎月第2・第4火曜日には、家庭画報ドットコムでおなじみの方々の“ウチもふ特別版”をお届けします。第8回は世界文化社から『たまさんちのホゴネコ』という漫画本を上梓したtamtamさんが登場。14頭の保護犬、保護猫と暮らす中での思いを伺います。
捨てられていた子、怪我を負っていた子、引き取り手がなく殺処分が決まりそうだった子……そんな犬や猫たちを家に迎え、家族として暮らしながら新しい里親さんを見つける。公益財団法人の動物保護団体に勤務後、一時預かりボランティアとして活動しているtamtamさん。現在は家族として暮らす犬3頭と猫4頭、そして預かっている犬4頭と猫3頭、合計14頭と日々を共に過ごしています。

ジジちゃん(左)とキキちゃん(右)。お母さん猫が交通事故に遭い、子猫だけになってしまったところを保護。ジジは先天性の心疾患と共存しつつ、4歳の今も元気に暮らしています。

今、生きていることだけに懸命になれる。それが犬や猫の素晴らしさ

「犬や猫って、限りなく今を生きているんですよね」。そうtamtamさんは言います。「病気を抱えていても、怪我をしていても、障害を抱えていても、それに対して不満を抱えて生きるということがない。私たち人間って、将来に不安を感じたり、過去のトラウマから身動きができなくなったりする生き物ですが、犬や猫にはそういう考え方がないのです。足が折れていても、前に進みたければ歩こうとする。今を精一杯生きようとしているんです」


左は、とある公園の足湯近辺で血だらけで保護された足湯ちゃん。右は、足を骨折して保護されたあくびちゃん。その後の検査で猫白血病キャリアと判明したといいます。

犬や猫の寿命は、人間に比べてとても短い。でも、その日々を懸命に生きようとする姿は、どんなときだって輝いているとtamtamさん。「そんな犬や猫たちを見ていると、自分が今悩んでいることなんて、ちっぽけなことだなぁと」

預かりボランティアの日常を描いた漫画がSNS上で人気に!

預かりボランティアで日々体験していたことを漫画にしてインスタグラムに投稿し始めたのが2018年。それが話題を呼び、雑誌で連載をもつようになります。そして今回、2冊目の著書『たまさんちのホゴネコ』を上梓することになりました。

tamtamさんとトロちゃん。生後1か月くらいで、たった1人でカラスの大群と戦っているところを保護。10歳の今も、tamtamさんの家で一番のいたずらっ子です。

「書籍の中でも書いていますが、我が家にいるこいちゃんという猫は生まれつき全盲で、てんかんという病気も抱えています。保護したとき、こいちゃんの鼻は真っ赤に腫れあがって傷だらけでした。目が見えないのに、薄ぐもった世界の中、必死に生きようと前に進んで、いろんなものにぶつかって、それでも生きるのを諦めなかった証拠だと思いました」。

気持ちよさそうにお昼寝中のこいちゃん。Tamtamさんのもとで、力強く毎日を生きています。

その姿に、生きるとは何か、を教えられた気がするとtamtamさんは言います。実際、保護したあともこいちゃんの生きるパワーはすさまじく、目も見えないのにキャットタワーの上段に上がったり、ほかの犬や猫にちょっかいを出したり。「好奇心のかたまりのような子です。何事も絶対に諦めないんです」

動物と暮らすために、私たちに本当に必要なもの。それは「想像力」と「対応力」

生き物を飼う、共に暮らすということには、常に「責任」や「覚悟」が問われるとよく言われます。でもtamtamさんは少しだけ違う意見です。「覚悟や責任って、とても抽象的だなと思うんです。実際にこうして保護活動をしている中で感じるのは、犬や猫を迎える準備や、そのあとに起こるであろうリスクを把握し、常に対処していくことではないかということ」

お金はどれくらいかかるのか。ふさわしい環境なのか。もしその子に合わない環境なのであれば、どこまで合わせてあげられるのか。

くるみちゃん。高齢の飼い主が入院、施設入所することになり、tamtamさんのもとへ。

「犬や猫を手放す人の多くが“こんなことになるとは思っていなかった”と口にします。寿命が短いとはいえ、共に暮らす10年、20年はそれなりに長い時間です。予想もしていなかったことが、必ず起こるのです。そのとき、自分だったらどうするか、何ができるのかを考えてみることが大切だと感じています」

現実を見据えたとき、「犬や猫を迎えない」という選択もありなんだということ。動物たちの幸せのために飼わないことも、立派な動物愛護だと思うと話すtamtamさん。「私は今、保護活動をする環境に恵まれて、14頭と一緒に暮らせています。そして彼らが少しでも幸せに健康に暮らしてくれること、日向ぼっこしながら安心してお昼寝をしてくれることが私自身の幸せでもあります。可愛らしい寝顔を見ていると、よし、今日も頑張ろうって思えるんです」

『たまさんちのホゴネコ』

■著者:tamtam 
■発売日:2023年10月25日(水)
■定価:1485円(税込み)
■発行:株式会社Begin
■発行・発売:株式会社世界文化社
https://www.amazon.co.jp/dp/4418234306
※本書の売上の一部(著者印税にあたる全額)は、保護猫の支援活動などを行っている団体に寄付されます

あなたの可愛い犬&猫のベストショットを見せてください>>


〔ウチもふ特別版〕私とウチもふ――縁あって1つ屋根の下

1.モデル・田沢美亜さんと保護犬TETO
2.モデル・松島 花さんと保護猫ごろりん、ゴメズ、フェスター
3.インテリアスタイリスト・横瀬多美保さんとクロベエ
4.造花工藝作家・岡田 歩さんとララちゃん、ノーラ
5.クラシックソムリエ・田中 泰さんとアロハ
6.スタイリスト・おおさわ千春さんと千太郎くん、なぎさちゃん
7.ワイエムファッション研究所社長・渡邊 青さんとソラちゃん、ルナちゃん
8.漫画家tamtamさんと保護犬・保護猫
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