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ドイツの伝統を今に伝える木工品、ぬくもり溢れるエルツ山地のクリスマス飾り

2023.12.07

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〔特集〕クリスマスのおもてなしアイディア集 高級感ある手作りインテリア 何かとお客さまを招くことの多い12月。高級感ある手作りインテリアで、クリスマスを盛り上げましょう。センスが光る達人たちのクリスマスインテリアや、ご自宅のデコレーションにも役立つ、プロのテクニックを拝見します。前回の記事はこちら>>

・特集「クリスマスの高級感ある手作りインテリア」の記事一覧はこちら>>

ぬくもり溢れる本物のクリスマス飾り

ドイツ伝統の木製の飾りから、日本人作家が丹念に作り上げた飾り、そして北欧やアメリカなどで愛される小さな飾りを集めました。お店やネットなどで手軽に購入できる今だからこそ、長く大切にしたい、とっておきのアイテムを厳選しましょう。

テーブルクロス/アクセル ジャパン

クリスマス飾りを代表するドイツの木工製品は、旧東ドイツのチェコ国境付近にあるエルツ山地のザイフェン村で1800年代後半から盛んに作られるようになります。


それまでは1300年頃から続いたシルバーラッシュで鉱石を採掘していた村人たちの冬の間の副業で、閉山後は本業となり、旧東ドイツの重要輸出品として世界中に広まっていきました。

現在でもザイフェン村には100名以上の職人がいて、工房の伝統的な製法とデザインを守りながら、木のぬくもりある作品を作り続けています。

窓辺を飾り、温かな光を放つキャンドルスタンド「シュビップボーゲン」

日中は山の中で仕事をし、帰る頃には日が暮れているという光の乏しい生活を送る鉱山労働者たちを温かく迎えるため、家の窓辺を飾って明かりを灯したことが「シュビップボーゲン」の始まり。アーチ形は鉱山の入り口の形に由来する。写真のように電球で明かりをつけられるものも。横55×高さ38センチ、2万3100円/ERZエルツ経堂

キャンドルを灯すとゆったり静かに回る「クリスマスピラミッド」

エルツ山地の木工職人が家族のために作ったクリスマスの燭台。キャンドルに火を灯すと上昇気流の力で上部のプロペラが回転し、その動力で人形も動きだす。ドイツのクリスマスマーケットではツリーと同様に巨大なピラミッドも建てられる。写真はキリスト生誕の場面がモチーフ。直径22×高さ33センチ、3万8000円/ERZエルツ経堂

●ERZエルツ経堂
TEL:03(3428)7010

村人の習慣を愛らしく表現「煙出し人形」

1800年代前半にドイツで喫煙の習慣が広まるとともに作られるようになる。人形の体の中に火をつけたお香を入れると、口もとから煙が出てくる仕掛けで「パイプ人形」とも呼ばれる。写真はエルツ山地でも最大規模の工房、クリスチアン・ウルブリヒト社の兵隊の煙出し人形。高さ11センチ、5280円/アトリエ ニキティキ吉祥寺店

絵本から始まった縁起物「くるみ割り人形」

1851年出版の『くるみ割り人形』の絵本に出てくる絵を参考に、人形作りが始まる。ドイツではくるみを割ることは困難に打ち勝つという意味があり、縁起物として普及している。写真はクリスチアン・ウルブリヒト社の「とんがり帽とサンタとベル」。高さ30センチ、2万900円/アトリエ ニキティキ吉祥寺店

●アトリエ ニキティキ吉祥寺店
TEL:0422(21)3137

(次回へ続く。この特集の一覧>>

この記事の掲載号

『家庭画報』2023年12月号

家庭画報 2023年12月号

撮影/本誌・西山航 スタイリング/阿部美恵

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