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陶芸家矢島操さんの手土産の定番「あも」。小豆と求肥のハーモニーを楽しむ

2023.11.17

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My Delicious 喜ばれる手土産 贈り物上手のみなさんから、誰からも喜ばれるおいしい逸品を教えていただきます。今回は、矢島 操さん(陶芸家)におすすめを伺います。記事一覧へ>>

地元・滋賀の銘菓をふるさとを写した器に盛りつけて

「穏やかな時が流れる、豊かな里山そのものでした」。滋賀県大津市で作陶する矢島 操さんは以前、同郷の和菓子店「叶 匠壽庵(かのう しょうじゅあん)」が営む「寿長生の郷(すないのさと)」を訪れたことを振り返ります。

小豆と求肥の優しいハーモニーを楽しむ

「梅林の中に陶房があり、その側の登り窯を使わせていただきました。素晴らしい茶室も拝見したのですが、そこで使う炭も郷の木から作られていて。自然に敬意を払い、寄り添う美意識が、揺るがない味に繫がっていると感じました」。

叶 匠壽庵「あも」

椿や鹿が描かれた「カキオトシ楽園台皿」にあもを盛ってティータイム。薄茶は「赤まきイロエ碗」に。「お正月には必ずあもを常備して、おせちの後、甘いものが食べたくなったときにいただきます。好きに切り分けられるので、急な来客にも重宝するんですよ」と矢島さん。

そのときの郷の風景や季節を思い、今回特別に作った搔き落としの大皿に、代表銘菓の「あも」を盛りつけました。 叶 匠壽庵「冬ハレ」

「あも」のほか、栗やいもなど季節のお菓子を詰め合わせた「冬ハレ」3240円/叶 匠壽庵

「ほっこりとくつろぎたいとき、お薄やほうじ茶と一緒にいただきます。初めてお目にかかるかたには『自分が暮らす地域のお菓子です』とお渡しするんです」。

ふっくら炊かれた小豆と柔らかく口溶けのよい求肥は、口元がほころぶ優しい味わいです。


矢島 操さん

矢島 操(やじま・みさお)さん
陶芸家。京都生まれ。京都精華大学造形学部美術科陶芸卒業。現在は滋賀県大津市にて制作。搔き落としや染付、赤絵など、さまざまな表現技法で、季節の移ろいを写した器を制作している。

この記事の掲載号

『家庭画報』2023年12月号

家庭画報 2023年12月号

撮影/本誌・西山 航 スタイリング/福岡直子

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