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今や当たり前の「音楽のレコーディング」を史上初めて行った音楽家とは?

2023.11.02

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クラシック音楽を楽しく学べるトリビアを毎日お届け。

クラシックソムリエが語る「名曲物語365」 難しいイメージのあるクラシック音楽も、作品に秘められた思いやエピソードを知ればぐっと身近な存在に。人生を豊かに彩る音楽の世界を、クラシックソムリエの田中 泰さんが案内します。記事の最後では楽曲を試聴することができます。連載一覧はこちら>>

第63回 ブラームス『ハイドンの主題による変奏曲』

イラスト/なめきみほ

イラスト/なめきみほ

史上初のレコーディングアーティストはブラームス⁉

今日11月2日は、ブラームスの『ハイドンの主題による変奏曲』初演日です。(1873年)

オーケストラ作品としても有名なこの曲の最初の姿は2台ピアノ版。これは、オーケストラ作品を仕上げる前段階の習作といった趣ですが、当時のヨーロッパでは、大規模なオーケストラ作品を気軽に聴くことはできなかったため、ピアノ版は自宅で音楽を楽しむための重要な存在であったようです。

ちなみに現在我々が気軽に楽しんでいる音楽を初めて録音したのはブラームスだといわれています。1889年に発明王エジソンの代理人テオ・ワンゲマンがウィーンに持ち込んだ「蓄音機」に夢中になったブラームスは、巨大な金属製の集音器を固定したピアノに向かって、自作の『ハンガリー舞曲第1番』とヨーゼフ・シュトラウスの小品を演奏したのです。これが現存する史上初のレコーディングだといわれています。


残された録音は、悲しいほど貧弱な音質ですが、ブラームス自身の演奏と、かすかな声を聞くことができます。




田中 泰/Yasushi Tanaka
一般財団法人日本クラシックソムリエ協会代表理事。ラジオや飛行機の機内チャンネルのほか、さまざまなメディアでの執筆や講演を通してクラシック音楽の魅力を発信している。
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