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卓越した職人技!ヨーロッパのコスチュームジュエリーにみる様式美

2023.11.08

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〔特集〕グランメゾン 美の競演 コスチュームジュエリー 小瀧コレクションより 1910年代にフランスでオートクチュール用のジュエリーとして誕生したコスチュームジュエリーは“素材からの解放”が生んだアクセサリー。貴金属や宝石ではなく、ガラスやメタルなど身近な素材で制作されているのが特徴です。シャネル、スキャパレッリ、ディオールら「美の変革者」が、自由な発想と独創的なデザインを競って生み出した作品は、今なお気品のある輝きを時を超えて放っています。世界屈指のコレクションからほんの一部をご紹介します。前回の記事はこちら>>

・特集「グランメゾン 美の競演 コスチュームジュエリー」の記事一覧はこちら>>

躍進した様式美──ヨーロッパのコスチュームジュエリー

1920年代から1950年代にかけて華麗に開花したグランメゾンによるコスチュームジュエリーは、パルリエと呼ばれる卓越した職人、製造業者の手によって生み出されました。ヨーロッパ全土を戦火の渦に巻き込んだ第二次世界大戦という厳しい時代にも、豊潤な表現力と卓越した技量を持つ職人たちが、それぞれのアトリエに存在していたのです。

その代表格は、4世代にわたってグランメゾンに作品を提供してきた名門メゾン・グリポワでしょう。シャネルで紹介した5点の作品のうち、クロスペンダントを除く4点をグリポワが制作しています。極細の金線の枠の中に溶けたガラスを流し込んで作るパート・ド・ヴェール・エナメル ガラスが印象的です。


アトリエはグランメゾンの作品を制作するのにとどまらず、オリジナルの作品も発表しました。金色ブロンズやメタルチェーンなどを素材とした不思議で詩的な世界へと誘うリーン・ヴォートラン、シス(シシィ・ゾルトフスカ)の絶妙な色彩でクリスタルガラスを配したチャーミングで洗練された作品、それぞれいずれ劣らぬ様式美があります。作品の裏に刻印されたサインを見るまでもないほど、はっきりとしたスタイルが見て取れるのです。

Maison Gripoix(メゾン・グリポワ)

イヤリングfor Nina Ricci(パート・ド・ヴェール・エナメル ガラスほか)。

イヤリング for Nina Ricci(パート・ド・ヴェール・エナメル ガラスほか)。

19世紀後半にオーギュスティン・グリポワによって設立された工房で、4世代にわたってコスチュームジュエリーの歴史の一部を担ってきた。ポワレ、シャネル、ディオール、ジバンシィ、ニナリッチ、サンローランなど名だたるメゾンの作品を制作している。

Line Vautrin(リーン・ヴォートラン)

オープンネックレス“エデンの園のアダムとイブ”(金色ブロンズほか)。

オープンネックレス“エデンの園のアダムとイブ”(金色ブロンズほか)。

「メタル(金属)の詩人」と称され、歴史や文学、哲学などのテーマを盛り込んだ独創的なジュエリーを創り出したヴォートラン。彼女自身の手で一点ずつ制作されるため、現存する作品はとても稀少。ジュエリーを超えたアートピースの域に到達しているとも評される。

CIS(シス)

ブローチ“クジャク”モチーフ(アイスクラックガラスほか)。

ブローチ“クジャク”モチーフ(アイスクラックガラスほか)。

ジュエリーメーカーのダミアン・シュラーと出会ったシス。1951年から1964年まで二人の協力体制の下でジュエリーが制作され、バレンシアガ、ジャック・ファットなどに提供されている。

『コスチュームジュエリー』好評発売中

ISBN978-4-418-23215-4 定価:本体2,700円+税 世界文化社刊

ISBN978-4-418-23215-4 定価:本体2,700円+税 世界文化社刊

世界有数の小瀧コレクションを中心に、400点以上の優品を548点の写真で魅力的に紹介した入門書にして決定版。シャネル、スキャパレッリ、ディオールなど美の変革者たちが生み出したコスチュームジュエリーの精華をはじめ、メゾン・グリポワなど卓越した工房が手がけたヨーロッパのコスチュームジュエリー、ミリアム・ハスケルやトリファリほかアメリカの名品までをも収載したかつてない一冊。用語解説付き。

Amazonのページへ>>

コスチュームジュエリー展

パナソニック汐留美術館(〜2023年12月17日)を皮切りに全国5会場で、紹介書籍と連動した展覧会が順次開催されます。シャネル、スキャパレッリ、ディオールなど小瀧コレクションの名品を中心に、400点以上のコスチュームジュエリーを間近に見ることができるまたとない機会です。全国の巡回会場の詳細は以下をご参照ください。URL:https://curators.jp/exhibitionlist/095/

・特集「グランメゾン 美の競演 コスチュームジュエリー」の記事一覧はこちら>>

この記事の掲載号

『家庭画報』2023年11月号

家庭画報 2023年11月号

撮影/鈴木一彦 取材協力/chisa

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