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「自立の大切さを知って」ポメラートCEOサビーナ・ベッリさん、女性支援への思い

2023.11.07

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色とりどりのジェムストーンを主役に石の個性を楽しむ「ヌード」、ゴールドのボリューム感と曲線美が存在感を放つ「イコニカ」など、ここにしかない煌めきで私たちを魅了する「ポメラート」。

メゾンが長年続ける活動の中に、女性への支援活動があるのをご存じでしょうか。特に力を入れていることのひとつが、家族やパートナーなどの近親者による暴力、「ジェンダーバイオレンス(GV)」の被害に合っている女性たちへの支援です。

ポメラートのCEO(最高経営責任者)のサビーナ・ベッリさんに、ラグジュアリー界をリードするブランドとしての矜持、そしてこの活動への想いを伺いました。


サビーナ・ベッリ(Sabina Belli)さん

ポメラートグループCEO。イタリア出身。ロレアル リュクスにてジョルジオ アルマーニ フレグランス、LVMHグループにてパルファン・クリスチャン・ディオール、ブルガリなど30年以上にわたりラグジュアリー界で要職を歴任。2015年よりケリング グループのもと現職。

サビーナ・ベッリさんはまず、メゾンが大切にしている3つのことを教えてくれました。 

「ひとつは職人です。ポメラートは、イタリアのサヴォワフェール(職人技を指すフランス語)を表現できる数少ないメゾンです。製造のオートマティック化が世界的に進む中、社内で100人を超えるクラフツマンを抱えているというのはとても稀でしょう。

もうひとつは、イタリア・ミラノの息吹を届けるというということ。ミニマルで洗練されたファッションの仕上げに、ポメラートのジュエリーを合わせる──これがミラノらしさでありポメラートのスタイルです。

そして3つ目が、ポメラートは“女性に寄り添うブランドである”ということです。女性のエンパワーメント(力を与えること)、女性の自由を尊重することを、非常に大切にしています」

話すことから広がる支援「Pomellato For Women」

2023年の国際女性デーに合わせて制作、公開されたスペシャル動画(英語字幕)。

ミラノの女性用シェルターを運営する団体CADMIとのコラボレートや、毎年3月8日に制定されている国際女性デーに特別動画を公開するなど、女性の権利を守るための活動「Pomellato For Women」に力を注いでいるポメラート。ベッリさんもCEOとして、機会があるごとに積極的にメッセージを発信しているといいます。

「世界の女性の3人に1人が、生涯のどこかで身体的・性的暴力を受けているという数字があります。この数字に大きな衝撃を受けます」とベッリさん。

家族や恋人など、近親者による暴力や支配をジェンダーバイオレンスといい、これには身体への暴力だけでなく、精神的虐待(恫喝や暴言だけでなく、幼少期から“女性は劣っている”という考えを刷り込み、心の自由を奪うことなども例として挙げられる)、経済的虐待(お金の自由を与えない)も含まれます。

こうした状況にあって、ブランドの知名度を使って社会へ問題提起し続けることが、自分たちの役割だと語るベッリさん。

「残念ながらどこか特定の国ではなく、世界中どこの国でもジェンダーバイオレンスは起きています。ポメラートがまずしたいことは、渦中にいる女性たちに“とにかくそれを誰かに話して”と働きかけること。母親や同僚、身近な誰かに話すことが、従属的な関係から脱するための第一歩になると伝えたいのです。

ブランドは人々から認知されています。ソーシャルメディアやマスメディアを通じてこのメッセージを広め、暴力を受けている女性たちを長年の檻から解き放つ。そのための力になりたいのです。もちろん経済的な貢献というのも会社としては重要ですし、実際に行ってもいますが、もっとも大切なのは、この問題について社会全体が話すことだと思っています」

誰かのためではなく自分自身の人生を

数十年にわたりラグジュアリー業界の第一線で活躍し続けるビジネスパーソンであり、3人の娘を育て上げた母親としての顔も持つベッリさん。日本でも近年トピックとなっている、〈女性のキャリアと母親業の両立〉についても、ご自身の考えを伺いました。

「私はフランスで子育てをしました。フランスでは国の仕組み、社会のシステムとして、母親だけが育児を負わなくて済むことがたくさんあるんですね。学校が夜遅くまで子どもを預かってくれるとか、子育てを支援する施設やサービスを見つけやすいとか。そういうフランスにいたからこそ、キャリアと母親業を両立できたという側面はあります。でも両立してこられた一番の理由は、“私ならできる”と自分自身を強く信じたこと、そして職場でも家庭でも“申し訳ない”という罪悪感を一切持たないようにしたことです」

誰かや何かを非難したいわけではない、と前置きしたうえでベッリさんはこう続けます。

「世界にはまだ、文化に強く根付く『子どものために女性は犠牲になるべきだ』という考え方があります。でも、子どもはいつか必ず巣立ちます。だからこそ、母親が(精神的にも経済的にも)自立することの大切さを多くの方に知ってほしいのです。

そのためには社会にロールモデルがいたらいいですよね。母親であり妻であると同時に自立している──キャリアも母親業も楽しむポジティブな女性です。弁護士とかお医者さんならいるかもしれませんが、もっと一般的な、例えばオフィスで働くような女性たちから、そうした素敵なモデルが増えていくといいと思います」

ジュエリーも気負わず、大らかな心で

ポメラートのアイコン的ジュエリー「ヌード」コレクション(左)と「イコニカ」コレクション(右)

ポメラートのアイコン的ジュエリー「ヌード」コレクション(左)と「イコニカ」コレクション(右)。

時に“お守りのよう”とも表現されるポメラートのジュエリー。長年身につけていると、自分にとってなくてはならない存在に。インタビューの最後に〈ポメラートのジュエリーを上手にまとうコツ〉について伺うと、ベッリさんはにっこりと微笑んで「ジュエリーを特別視しないこと」と教えてくれました。

「ジュエリーは確かに特別感のあるものではありますが、だからといって高価なものを身につけていると気負うのではなく、リラックスして楽しみましょう。私も、プレシャスなジュエリーを身につけるときは、さりげなく装うことを心がけています。大らかな心の持ち主、それが“ポメラートな女性”です」

お問合わせ/ポメラート クライアントサービス
https://www.pomellato.com/ja_jp
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