カルチャー&ホビー

【季節のオノマトペ】祭りの「どんどんひゃらら」が“新鮮”である理由は?

2023.10.02

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写真/ kouyunosa〈PIXTA〉

季節のオノマトペ 10月・祭り「どんどんひゃらら」

選・文=山口仲美(日本語学者)

秋祭りの季節です。祭りはいつも胸の躍る楽しい行事。「村の鎮守の神様の 今日はめでたい御祭日。どんどんひゃらら、どんひゃらら、どんどんひゃらら、どんひゃらら、朝から聞こえる笛太鼓」。よく歌った唱歌です。

写真/notamatsu〈PIXTA〉

「どんどんひゃらら」は、大太鼓の音「どんどん」と笛の音「ひゃらら」を組み合わせたオノマトペ。どこが、新鮮なのでしょうか?


大太鼓と笛の組み合わせによる囃子は、江戸時代から見られます。大太鼓の音も、江戸時代から「どんどん」と写されています。

写真/notamatsu〈PIXTA〉

では、笛の音は? 江戸時代から見られる笛の音は、「ひやり」「ひゃろひゃろ」「ひゃあるらら」。

唱歌にみられる「ひゃらら」は、それらとは違っています。笛の音を写すオノマトペが新しい。その笛の音は、「タッタタラリラピーヒャラ ピーヒャラ」(さくらももこ作詞「おどるポンポコリン」より)となって、現在に受け継がれています。

連載「季節のオノマトペ」記事一覧はこちら>>>

この記事の掲載号

『家庭画報』2023年10月号

家庭画報 2023年10月号
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