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秋の夜長を楽しむための、五感に響く美しき工芸品

2023.10.02 | PR

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[伝統工芸 青山スクエア]季節を彩る美しき伝統の技 第2回

★のついている器は家庭画報ショッピングサロンでご購入いただけます。詳細は次ページの商品一覧をご覧ください。

第1回「今様の住空間のしつらいにふさわしいモダンな器で、月見とうさぎの宴を楽しむ」>>>


「秋の日は釣瓶落とし」の言葉のように、あっという間に暮れていく晩秋の一日。しーんと更けゆく秋の夜長は、人の心を静かに内面へと向かわせます。全国の精緻な手技による品々が集まる「伝統工芸 青山スクエア」で、五感を研ぎ澄まし心に染み入る時間を楽しむための工芸品を見つけました。

日本を代表する銅器産地・富山県高岡市生まれの「久乗おりん」は、澄んだ音色の余韻を長く美しく奏でます。


〔無限の宇宙へ広がるような神秘的な音色「リンプラネット」で清々しい心地に〕仏具生産量日本一の富山県高岡市にある「山口久乗」は、仏具のおりんの音色を究めて、音具「久乗おりん」を開発。リーンという澄んだ音に重なりながら広がる残響は深遠な響きで、心に染み渡っていく。デザインは夜空に輝く惑星。耳を傾けていると遠い宇宙に運ばれていくかのよう。「久乗おりん リンプラネット」玉りん棒付き3万8500円★/伝統工芸 青山スクエア

五感のうち、想起作用が強いのは嗅覚とされますが、宮城県石巻市の雄勝石のお香立てから広がる妙なる香りに包まれると、ふと遠い記憶が呼び覚まされることも。

〔漆黒のお香立てで香を聞きながら、思い出をたぐり寄せる〕伊達政宗公が献上された硯を称賛し褒美を授けた、と伝わる宮城県石巻市雄勝町の硯。原料の黒色硬質粘板岩を産する山は仙台藩の御留山で、一般の採石を許さなかった。均質な光沢と粒子をもつ石肌模様には優雅さが漂う。薄く割れる性質を利用し作られたお香立ては、シャープな形が芳香を楚々と引き立てる。「雄勝石 お香立てセット」2750円★/伝統工芸 青山スクエア

和紙の手触りを楽しみつつ、木版手摺りの「江戸からかみ」グリーティングカードに、なめらかな蒔絵の筆ペンで一筆したためてみませんか。音の調べ、馥郁(ふくいく)とした香りや優美な道具の感触が心を浄化してくれます。

〔和紙製木版手摺りカードで旧友に送る一筆は、優美な蒔絵の筆ペンで〕江戸町内で家屋の襖を飾った「江戸からかみ」。模様は複数の専門職人の手仕事により、色も柄も縦横無尽。モダンさの息づくカードで、秋の夜長に親しき友へ一筆送りたくなる。メールとは違う洗練された遊びの文化とセンスが伝わるはず。南都奈良の筆司による筆ペンの穂先はなめらかで弾力があり、柔らかな越前塗の蒔絵の軸から言葉が流麗に編み出される。「江戸からかみ レターセット6種」5720円★ 「越前漆器 蒔絵筆ペン」各1万6500円★/すべて伝統工芸 青山スクエア

●お問い合わせ
伝統工芸 青山スクエア
電話 03(5785)1301
URL:https://kougeihin.jp/

撮影/本誌・坂本正行 スタイリング/阿部美恵 取材・文/片柳草生 『家庭画報』2023年11月号掲載。 この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。

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