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奈良「元興寺」は新和様建築の好例。歴史ある建築美を訪ねて

2023.10.06

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〔特集〕今秋、感動の体験旅へ 京都・奈良 日本が世界に誇る2大古都、京都と奈良。世界文化遺産にも登録されている、この2つの都市の文化的価値と魅力を、料亭、庭園、建築などに焦点を当てて紐解いていきます。さらに美味処、話題のスポットの情報もお届けします。前回の記事はこちら>>


飛鳥時代、日本最古の瓦が今も現役で使用される「元興寺」

古風な町並みが残る「ならまち」エリアにある古寺、元興寺。その本堂(極楽堂)は、僧侶が生活をする僧坊の一部を改造して鎌倉時代に建て替えられたもので、従来からの和様建築と、東大寺などで見ることができる「大仏様(だいぶつよう)」という建築様式を折衷した新和様建築の好例です。

特徴的なのは、同時期に僧坊から改造された「禅室」と東西に並ぶ形となっていること。「本堂と禅室は内部の柱や屋根瓦に飛鳥・奈良時代の建築部材が使われており、鎌倉時代に大仏様として改造された、現存する唯一の僧坊遺構です」と話すのは副住職 辻村泰道さん。

ここから見えてくるのは、このお寺の奥深い歴史。「日本最初の本格的寺院である法興寺(飛鳥寺)が、平城遷都に伴い718年に現在地に新築移転してできたのが元興寺です。奈良時代には現在のならまちの大部分を含む大寺として平城京の下京に都市計画された寺院です」(辻村さん)。


その後、現在まで創建時の面影をならまちのそこかしこに残し、多くの人を迎え入れているのです。

元興寺

【ひと目で古瓦が集まっている様子が分かる】本堂の屋根西北流れ、禅室の屋根南東の隅には本瓦葺きとは異なり、丸瓦も重ねて葺かれている。創建時(行基葺き)を伝える赤褐色の瓦は飛鳥時代のもの。

【国宝・本堂は智光曼荼羅発祥の場】本堂(極楽堂)は、奈良時代に南北が正面の僧房(切妻造)を、鎌倉時代に東西を正面とする聖堂(寄棟造)に改築された。

【国宝・本堂は智光曼荼羅発祥の場】本堂(極楽堂)は、奈良時代に南北が正面の僧房(切妻造)を、鎌倉時代に東西を正面とする聖堂(寄棟造)に改築された。


【国宝・五重小塔の不思議】法輪館の中央に立つ高さ約5.5メートルの五重小塔。精密に作られたこの小塔は、かつては元興寺にあった巨大な五重大塔の雛形と推察されたが現在では否定され、真相は今もって不明。

【国宝・五重小塔の不思議】法輪館の中央に立つ高さ約5.5メートルの五重小塔。精密に作られたこの小塔は、かつては元興寺にあった巨大な五重大塔の雛形と推察されたが現在では否定され、真相は今もって不明。【国宝の禅室で禅体験ができる】元興寺では、通常非公開となっている禅室の中で、僧侶指導のもとに座禅と瞑想を体験することもできる(要予約)。

【国宝の禅室で禅体験ができる】元興寺では、通常非公開となっている禅室の中で、僧侶指導のもとに座禅と瞑想を体験することもできる(要予約)。

元興寺(がんごうじ)
奈良市中院町11
TEL:0742(23)1377
(開)9時~17時(受付は16時30分まで)

※次回に続く

・特集「今秋、感動の体験旅へ 京都・奈良」の記事一覧はこちら>>>

この記事の掲載号

『家庭画報』2023年10月号

家庭画報 2023年10月号

撮影/小林廉宜 取材・文/冨部志保子 参照資料/『奈良で学ぶ 寺院建築入門』(集英社新書)、『わかる!元興寺』(ナカニシヤ出版)※施設・店舗は臨時休業の場合があります。事前にご確認のうえお出かけください。『家庭画報』2023年10月号掲載。この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。

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