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「奈良」1300年後の今に受け継がれた奇跡の仏教建築群の味わい方

2023.09.28

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【時空を超える日本の原風景 斑鳩の里に佇む「法起寺(ほうきじ)」 】706年完成の建物で我が国最古の三重塔が現存する「法起寺」の夕景。「古都奈良の文化財」とは異なるが、日本で初めてユネスコ世界遺産に登録された「法隆寺地域の仏教建造物」の構成資産の一つ。コスモスの見頃は10月初旬~中旬頃。©NOBUAKI SUMIDA/SEBUN PHOTO/amanaimages

〔特集〕今秋、感動の体験旅へ 京都・奈良 日本が世界に誇る2大古都、京都と奈良。世界文化遺産にも登録されている、この2つの都市の文化的価値と魅力を、料亭、庭園、建築などに焦点を当てて紐解いていきます。さらに美味処、話題のスポットの情報もお届けします。前回の記事はこちら>>


〔奈良〕極東の盆地に奇跡的に残された仏教建築群の味わい方

今年「古都奈良の文化財」が世界遺産に登録されて25周年を迎えます。そもそも「古都奈良の文化財」の価値とはどこにあるのでしょうか。

ユネスコの公式文書では、その登録理由として「奈良の寺院の多くは8世紀の木造建築の芸術的レベルの高さを示すが、その手本となった中国、朝鮮の木造建築は殆ど現存しない」という言い方をしています。

つまり、アジアの優れた仏教建築は、戦禍に巻き込まれてほとんどが失われた中で、極東の小さな島国の「奈良盆地」にそれらはほぼ完璧な形で奇跡的に残されていたといっているのです。世界の歴史から見ればそこが貴重なのだと。ここには一つの国の文化遺産をアジアというより広い視点で評価しようという姿勢が見受けられます。


今回、アジア、あるいは世界的な視点を意識しながら、南都奈良の世界遺産の6社寺をそろい踏みで取材しました。シルクロードを経て、ユーラシア大陸の東端に伝わり、1300年後の現在に受け継がれた奇跡の仏教建築群。古代建築を軸にその魅力と価値、見方などを、紐解いていきます。

1300年前からの都市で、 人と原生林と鹿が共生する 世界で唯一の場所

春日野園地から東大寺大仏殿を望む 神様の森・春日野の鹿は、神しんろく鹿とも呼ばれ南都八景の一つ。鹿は万国に通用する唯一無二の観光資源。鹿と直に触れ合う体験は海外ツーリストを感動させてやまない。写真/アフロ

【春日野園地から東大寺大仏殿を望む】神様の森・春日野の鹿は、神鹿(しんろく)とも呼ばれ南都八景の一つ。鹿は万国に通用する唯一無二の観光資源。鹿と直に触れ合う体験は海外ツーリストを感動させてやまない。写真/アフロ

※次回に続く

・特集「今秋、感動の体験旅へ 京都・奈良」の記事一覧はこちら>>>

この記事の掲載号

『家庭画報』2023年10月号

家庭画報 2023年10月号

参照資料/『宮司が語る御由緒三十話 春日大社のすべて』(中央公論新社)、『古寺行こう(3東大寺 4興福寺 5薬師寺 10唐招提寺)』(小学館)、『奈良で学ぶ 寺院建築入門』(集英社新書)、『わかる!元興寺』(ナカニシヤ出版)『家庭画報』2023年10月号掲載。この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。

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