エンターテインメント

日本が誇る伝統工芸・津軽塗が繋ぐ父娘の物語。映画『バカ塗りの娘』

2023.09.11

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海外では「Japan」と呼ばれることもある漆。漆は時代を問わず、工芸品、仏像、社寺建築、芸術品など日本の歴史と文化を象徴するものに使用され、世界中の人々を魅了する伝統工芸品です。

その漆工芸の一つ、青森県の「津軽塗(通称バカ塗り)」をテーマに描かれる映画『バカ塗りの娘』が、2023年9月1日から全国公開中です。
映画『バカ塗りの娘』。

映画『バカ塗りの娘』。©2023「バカ塗りの娘」製作委員会


津軽塗職人を目指す娘・美也子(堀田真由)と寡黙な父・清史郎(小林薫)が、漆や家族と真摯に向き合う姿を、四季折々の風景や、土地の食材と料理、そこに生きる人々、さらに現在の日本の伝統工芸を取り巻く状況を織り交ぜて描く本作。


つらい時、楽しい時を塗り重ねるように日々を生きる父娘が、津軽塗を通して家族の絆を繋いでいく心温まるストーリーです。

伝統工芸の魅力を一人でも多くの人に伝えたい

映画の全国公開に先立って伝統工芸 青山スクエアでトークイベントが開催され、本作の企画・プロデューサー盛夏子さんと、家庭画報編集長の千葉由希子が登壇し、作品と日本の伝統工芸について語り合いました。

企画・プロデューサー盛夏子さん(左)と、家庭画報編集長の千葉由希子(右)。

映画『バカ塗りの娘』の企画・プロデューサー盛夏子さん(右)と、家庭画報編集長の千葉由希子(左)。

「漆塗りは本当に難しく、前の日と同じことをやっていても、できるものが違う、それが本当におもしろいと、ベテランの職人さんが話していました。職人の皆さんの想いを映画に込めました」と盛プロデューサー。

「塗っては研いで、塗っては研いでの工程は、まるで人生のよう。だからその漆器が愛おしいものになる。いいものを自分の生活に取り入れると気持ちも豊かになります」と千葉。

『家庭画報』でこれまで実施してきた、伝統工芸の魅力を伝える特集企画も紹介しながら、和やかにトークショーは進んでいきました。

職人技が光る制作工程と、本物の漆塗りの魅力が随所に散りばめられた本作で、日本の伝統工芸の魅力をぜひ再発見してください。


『バカ塗りの娘』

出演/堀田真由 小林 薫 坂東龍汰 宮田俊哉ほか
監督/鶴岡慧子 
脚本/鶴岡慧子 小嶋健作
原作/髙森美由紀「ジャパン・ディグニティ」(産業編集センター刊)
2023年9月1日より全国公開中
 ©2023「バカ塗りの娘」製作委員会

©2023「バカ塗りの娘」製作委員会

公式サイト 
https://happinetphantom.com/bakanurimovie 

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